弱いなら弱いままで。

スラッカー(怠け者)ヒーローの系譜を考えてみる。

2014/07/30 07:00 投稿

コメント:2

  • タグ:
  • 小説
  • 漫画
  • 津田彷徨
  • やる気なし英雄譚
  • 銀河英雄伝説
  • DEATHNOTE
  • 機動警察パトレイバー
  • ファイブスター物語
36ccb4b7f5f37de82c6f13cd6efd17d17abbd4dc

 「小説家になろう」で津田彷徨『やる気なし英雄譚』を読みはじめた。ペトロニウスさんが、何かのラジオで「この主人公みたいなキャラクターは、いそうで案外いないよね」と云っていたので、どういうキャラクターがいるのか考えてみた。

 思うに、この種のキャラクターの特徴は、「怠け者」というネガティヴな個性を背負っているところだと思う。

 トム・ルッツの『働かない 「怠けもの」と呼ばれた人たち』によると、こうした「怠け者」たちは、その時代、時代でさまざまな名前が与えられるものの、現代ではスラッカーと呼ばれているらしい。Wikipediaではこんなふうに記述されている。

スラッカー, slacker は、第1次/第2次世界大戦間の時期に、徴兵制を拒否していた人々を指していたが、1990年代には、静的、熱心でない、努力をしないような人々の状態を表す言葉として使われる。典型として、スラッカーは無職・或はサービス業で不安定な被雇用状態にある。
イギリスでは、アイドラー, "idlers" とも呼ばれる。

 また、同書の訳者あとがきでは、「『ドラえもん』ののび太くん、『釣りバカ日記』のハマちゃん、フーテンの寅さん、放浪芸術家の山下清などなど」が日本のスラッカー文化のキャラクターとして挙げられているのだが、ぼくとしてはここに『必殺』シリーズの中村主水、『機動警察パトレイバー』の後藤隊長と、『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーを付け加えたいところだ。

 『ルパン三世』のルパン、『シティハンター』の冴羽獠あたりにも何か共通するものを感じる。Twitterで指摘されたところでは、キン肉マンや『DEATH NOTE』のLなんかもあてはまるかもしれない。

 それから、『ファイブスター物語』のダグラス・カイエン。『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンや『氷菓』の折木奉太郎は微妙なところか。

 こうやって並べてみると、ある程度の共通点が見て取れる気がする。これらのキャラクターの共通点は、 

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

封神演義の太公望とかタイラー艦長とか。

No.1 125ヶ月前
海燕 海燕
(著者)

 ああ、そこらへんは入りそうですね。

No.2 125ヶ月前
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

アラフォーオタクハゲの陰キャでも配信したい!

アラフォーオタクハゲの陰キャでも配信したい!

月額
¥330  (税込)
このチャンネルの詳細