弱いなら弱いままで。

西尾維新に学ぶ、ベストパフォーマンスを発揮しつづける仕事術。

2014/04/13 17:15 投稿

コメント:1

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 西尾維新の作業ペースに関するインタビューがTwitterで流れてきたので、引用しておこう。

―― へえー、文字数で!
1日でどれくらい書かれるのですか?

西尾 今は、基本1日2万字です。

―― 1日2万字‥‥。す、すごい‥‥。

西尾 もう少し詳しくいうと、
5000字を書くのに2時間かかるので、
2時間ごとに1回休憩、という感覚ですね。
2時間で5000字ということは、
15分で約700字書けていれば、達成できます。
ですので、15分経ったところで
600字なら今日はちょっと苦戦するぞ。
800字なら今日は調子がよさそうだ、とわかります。


 1日20000文字……。相当の生産量だ。ぼくも1日だけならそれくらい書けるけれど、毎日20000文字を書きつづけるとなると、ちょっとむずかしい。いや、はっきりと無理に違いない。恐ろしい分量である。

 もっとも、2時間で5000文字というペースは決して速くはない(小説に限るなら速いかもしれないが)。むしろ、驚異的なのは毎日8時間程度(休憩を入れるともっと長いかも)、連続して書きつづけられるということだ。

 皆さん御存知の通り、日によってパフォーマンスがまったく違うぼくとしては、まったく尊敬に値する。やっぱりプロフェッショナルはこうでないとダメだよな……。

 何であれ、アマチュアはただ好きなことを好きなように書いていればいい。むしろ、ひとの意見になど耳を傾けて本質が揺らぐことのほうが危険だろう。

 しかし、プロは安定したペースで作品を生産しつづけることが要求される。ただ、好きなときに好きなだけ書いているだけではプロではない。

 もちろん、驚異的なクオリティが備わっていれば、ペースの乱高下も許容されるかもしれないが……。しかし、それは基本的にプロフェッショナルな方法論ではない。

 プロとは、スケジュールを計算できてこそなのだ。その意味で、ぼくなどは、まったくアマチュアというしかない方法論でやっている。自分でも、さすがにどうかと思うので、これからは、少しでもプロらしくやれるよう努力することにしたい。

 もっとも、ぼくの場合、やはりインプットが必要なので、1日に8時間も執筆しつづけることはむずかしい。せいぜいがその半分、4時間というところだろう。

 毎日4時間、必ずデスクの前に坐ってキーボードを叩きつづければ、さぞ生産性が向上するだろうな。とは云え、そこまでして果たすべき仕事そのものがぼくには存在しないのだけれど。だれかお仕事ください。締め切りは守ります。

 西尾維新は、デビュー当時から速筆で知られた作家だが、こうして見ると、特別に思考速度が速いわけではないことがわかる(もちろん、このスピードで小説を組み立てられることは驚異的なのだけれど、そういうひとは他にもいるだろう)。

 かれの最大の長所は、むしろ一定のペースを延々と崩さない、その勤勉さにあるのではないか。

 西尾はむしろ「書きすぎる」ことを注意しているという。勢いに任せて書きすぎると翌日書けなくなるから、ということらしい。かれにとっては、1日だけのペースより、より長期間にわたってどのくらいの仕事を達成するかのほうが重要なのだろう。

 まったくもって合理的で隙がない。つまりは、一瞬だけマックスを超えた力を発揮することに意味はないと割り切っているのだと思う。長期間にわたってベストパフォーマンスを出しつづけることこそ大切だということ。

 ちょっと漫画『ベイビーステップ』を思わせるような話で、面白い。ひととの競争に勝利するためには、あるいは自分自身を鍛えあげるためにも、中長期的なスパンで最大限の力を発揮しつづけることが肝要で、そのためのスケジューリング能力が重要になるということで良いだろうか。

 その点に関しては、 

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コメント

西尾維新さんそんなペースでかいてるんですか……
話も面白い、ペースも早い、ジャンルも色々。すごいです。

No.1 128ヶ月前
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