弱いなら弱いままで。

『ふたり』――画面の向こうの幻想世界。

2013/11/23 07:00 投稿

コメント:1

  • タグ:
  • 小説
  • 赤川次郎
  • 映画
  • 大林宣彦
ふたり (新潮文庫)



 『ふたり』。

 シンプルでありながら何とも印象的なタイトルのこの小説は、赤川次郎の作である。長年、日本一のベストセラー作家として君臨しつづけた赤川にとっても、この小説は代表作のひとつにあたる。セールスは実に200万部を優に超えるとされている。

 ぼくも読んだ。いかにも才人の赤川次郎らしい、卓抜な状況設定と、魅力あふれるストーリーテリングが印象的な秀作だった。

 物語は、ある中高生の姉妹にフォーカスし、彼女たち「ふたり」を追いかけてゆく。姉は学校でも伝説と云われるほどの秀才にして、あらゆる方面に才能を発揮する少女。

 それに対し、妹は、どこかぼんやりとしていて、いつも夢を視ているようなふしぎな女の子。物語は、この姉が事故によって亡くなるところから始まる。

 決して失われてはならないものが失われてしまったとき、ひとは変わらなければならない。妹は、姉亡きあと、さまざまな事件を通して、成

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コメント

重い腰を上げて、久しぶりにTSUTAYAに行きたくなるレビューでした。
『ふたり』と、ほかにも海燕さんが過去に薦めていた作品をいくつか借りてこようかな。

No.1 133ヶ月前
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