異色ライトノベル『紫色のクオリア』漫画版が完璧な出来。
綱島志朗&うえお久光『紫色のクオリア』最終巻を読みました。いや、すばらしい。原作も大概すごい作品だったけれど、この漫画版も圧巻の出来。ちょっと見たことないくらいパーフェクトなコミカライズです。
隅から隅までほんとうによく出来ている。難解とも云える原作を、適度にかみ砕き、どこまでもわかりやすいヴィジュアルにして伝えてくれる至芸は、この作品をまたとないマスターピースへと仕上げました。
SFが好きな方、そうでなくても何らかのセンス・オブ・ワンダーを求めている方はぜひ読んでほしい作品です。
『紫色のクオリア』。この物語は元々はうえお久光によるライトノベルです。萌え8割、燃え2割くらいになっている現在の電撃文庫で、異色作というのも愚かな実験的SF。
「すべての人間がロボットに見える少女」というアイディアそのものはさほど大したものではないように思えるのですが、後半のオーバードライブは
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