弱いなら弱いままで。

才能をお金に変える努力は正しい。(2220文字)

2013/10/05 07:00 投稿

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グラゼニ (1)



『グラゼニ』

 プロ野球漫画『グラゼニ』でメジャーリーグが視野に入って来ました。面白いです。

 タイトルの「グラゼニ」とは、「グラウンドにはゼニが埋まっている」の意味で、お金にこだわるこの漫画の本質を的確に表しています。

 そう、この作品では「夢」とか「友情」といったふわふわした概念だけではなく、「お金」という具体的なものがテーマになっているのです。

 そういう意味で異色の野球漫画と云っていいでしょう。いささか玄人向けといった雰囲気はありますが、スポーツが好きなひとなら楽しめる漫画だと思います。絵柄は好みが分かれるところでしょうけれどね。

 この『グラゼニ』を読んでいると、「才能をお金に変えること」の意味について考えさせられます。

 プロ野球といえば何十万人もの球児たちの夢の世界であるわけですが、じっさいにはそこは何かしらの「ゴール」などではありません。

 その年、どれだけ活躍することができたかがシビアに収入に反映されていく、ひとつの「戦場」なのです。

 そこではひとの能力は「カネ」によって測られ、力があるひととないひとの間は何十倍もの収入格差が生じます。

 それだけではありません。その実力が「プロに値せず」とみなされたひとは首を切られて球界を去らなければならなくなるのです。

 そこでは年齢や経験は何の意味も持ちません。能力至上主義がはびこる非情な実力社会と云っていいでしょう。



【結果こそすべて】

 そういう世界でなお、「お金じゃなく夢のためにがんばる」と云えれ 

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