空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)

 クリスマスが近づくこの時期、皆さんどうお過ごしでしょうか。ぼくはあいかわらずこのブログを書いています。昨日も書きました。明日も書きます。ぼくの人生はこのまま終わってしまうのでしょうか。キュートな異性との素敵な出逢い!とかないんでしょうか。ないんでしょうね。みんな死んでしまえばいいのに。

 さて、世界に呪いの言葉をばらまくのはこれくらいにして本文に入りましょう。ブログ記事の書き方の話です。まあ、ブログ以外にも通じる一般論であるかもしれませんが。

 ブログ記事に読者を集めるためには色々な方法があるでしょうが、ひとつ確実なやり方を知っています。簡単なことです。つまり「断言する」ということ。ひとに対し影響を与える記事を書く方法はこれに尽きます。

 たしかにディフェンスを考えるなら断言は避けたほうが賢明でしょう。「右かもしれませんが、左かもしれません」「そういう気がするだけです」「あくまでぼくの意見であるに過ぎず、客観的事実ではありません」。こういう物言いはいざ批判が寄せられたときに自分の身を守ってくれます。

 自分がいっていることはどこまでも主観的な意見のひとつであるに過ぎず、何か真実を語っているように受け取られると困るというわけです。しかし、結局のところこれは責任回避の方策であるに過ぎません。

 発言に伴う責任を回避すれば必然的にオフェンスは弱くなります。ひととの軋轢を恐れ微温な内容にすればするほど、確実に記事の迫力は失われてゆくのです。だから何か記事を書くときはあえて断言してしまいましょう。そのほうが断然、影響力が生まれます。

 もちろん、あなたが自分の書いた内容に責任を持ちたくないというならべつです。そのときは意識してあいまいな書き方にし、語尾を濁しておくのがいいでしょう。

 しかし、そんなブログを運営していて楽しいでしょうか? あらかじめ自分の意見が否定されたときのことまで考えて書くことに意味があるでしょうか? 自分の意見を自分で信じてあげるところからすべてが派生してゆくように思います。己の言葉に責任を持つこと。そこからしか冒険は始まりません。