奇妙な「男性特権論」を乗り越えるために。
前の記事ではフェミニズムの影響を受けた論者の男性嫌悪的な傾向について書きました。
男性による男性存在そのものへの嫌悪。それは男性の自慰行為や性的想像力に対する否定として作用します。故に、森岡さんは「感じない男」であることしかできず、あらゆるクィアなそれを孕む性の豊饒さに対し感性を開くことは不可能なのです。
赤坂真理さんの『愛と性と存在のはなし』では、男性であることに「罪悪感」を感じる若者の話が出て来ます。ここで語られている「罪悪感」とは、杉田俊介さんや森岡正博さんが感じているであろうとぼくが想像する感覚と同質のものであろうと思われます。
「暴力的」とされる性であり、「特権」を背負っているとされる側であることの後ろめたさ。あるいは罪の意識。自分と同じ性の人間が無神経に異性を踏みにじって来たその歴史を背負って
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
2022/06/23(木) 05:29 男性のオナニーは「自傷行為」なのか? 自己嫌悪的男性論を考える。
2022/08/11(木) 12:52 『リコリス・リコイル』はドストエフスキーの児童搾取テーマに通じるメタアイドルサバイバルアニメの傑作だ!
コメント
コメントを書く