SINNHA のコメント

・・・参考になるかどうかわかりませんが、
闇にとらわれた挙句エゴを振りかざして傷付け合う事しか出来なくなった人間がどうなるか考察する為に、
黒澤映画の「乱」の台詞の抜粋と自作の小説の台詞の抜粋を併記して、ネット上で知り合った方の掲示板に書き込まさせて頂いた内容を、こちらにも書き込んでみます。
 
まず、「乱」から、

「神や仏はいないのか、畜生! いるなら聞け! お前らは気まぐれないたずら小僧だ! 天上の退屈しのぎに人を殺して喜んでやがる。やい! 人間が泣き叫ぶのがそんなに面白いか!」
「言うな! 神や仏を罵るな! 神や仏は泣いているのだ。いつの世にも繰り返すこの人間の悪行、殺しあわねば生きていけぬ人間の愚かさは、神や仏も救う術はないのだ。
泣くな! これが人の世だ。人間は幸せよりも悲しみを、安らぎよりも苦しみを追い求めているのだ。見ろ! 今あの一の城では、人間どもがその悲しみと苦しみを奪い合い、殺しあって喜んでおるわ!」

次に、自作の小説から、


「・・・お前には本当は解っているのだ。エゴを振りかざして幾ら傷付け合ってみても、
本当の幸福は決して得られない、寧ろ幸福が破壊されるだけだと。」
「・・・・お前は、心の何処かで、お前自身は決して幸福になれないのだと、思っている。エゴに衝き動かされて傷付け合う事しか出来ないのだから、当然の事だ。
そんなお前が共存を体現出来る、幸福を掴む事が出来る者を目の当たりにした時、必然的にお前を衝き動かしたのは、妬みだ。」
「・・・お前は共存共栄など甘い戯言だと叫ぶ。
それはお前がそう信じているからではない。
共存共栄を体現し、支え合い、愛し合う者達を目の当たりにすれば、
お前はみじめにしかなれない。
共存共栄は否定されるべき甘い戯言でなくてくれなくては、お前は耐えられないのだ。
皆が、お前と同じ様に、
エゴを振りかざし合い、傷付け合い、殺し合い、
みじめに、不幸になってくれなければ、お前は耐えられないのだ。
人間は争い合う生き物だとお前が言うのは、お前がそう信じているからではない。
それは既にお前の願望ですらない。
妄念だ。
人間は憎みあい争い合い殺し合うみじめな生き物であると、お前自身に言い聞かせ続けなければ、
お前は耐えられないのだ。」
「・・・・お前は哀れな奴だ。」

敢えて訊いてみてもいいですか?
貴方はどう思いますか?、と。

No.176 140ヶ月前

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