どうも最近、漫画ばかり読んでいるな……。いや、前々から読みたかったバタイユの『エロティシズム』についに手を出したりもしているのですが、さすがにフランスの哲学書らしくなかなか晦渋で進まない(でも、思ったよりは読みやすい)。
そこでブログのネタ探しをかねて色々と漫画を読んでいるわけです。そう、いわばこれは仕事! ワーク! なんて生産的なんだ! と、自分をごまかし終えたところで何本か漫画を紹介しておきます。
まず、かずまこを『ひねもすふたり』。対人恐怖のひきこもり男性と高校生の少年の友情コメディ。ボーイズ・ラブになりそうでならないところが面白いですね。いまどきこの設定で友情に留まるのはめずらしい気がする。
かずまこをさんは教師×生徒百合の佳作『純水アドレッセンス』や純情恋愛ものの『ディアティア』など読ませる漫画を描いている方で、かなり注目して追いかけています。
最新作は『ディアティア外伝』の『メビウスハート』。でも、この漫画はちょっとぼくの趣味じゃないかも。いや、面白くないわけじゃないのだけれど、話とはべつのところでこんな男やめておいたほうが良いんじゃない?という気がしてしまう。
この男、ぼくの好みじゃないんだよなー。どうもぼくは「ちょっと意地悪な彼」みたいな設定が好きじゃないらしい。恋人に対してはきちんと優しくする男が好きです。いや、まあ、どうでもいいけれど。
で、次は『趣味のラブホテル』。これはラブホテルをテーマにしたオタク女子と両性具有の天使(!)のラブコメディ。話の内容もそこそこ面白いのだけれど、実在のラブホテルが出て来るところが魅力でしょうか。いやー、ラブホテルというのもいろいろあるのですね。
その次は『せんせいのお人形(4)』。大安定の傑作シリーズの最新巻。成長いちじるしいスミカの魅力が大爆発。いやあ、このシリーズは良いなあ。ぼく的に今年のベストかもしれない。
まあ、完結巻まで読んでみないと何ともいえないので確実にベストとまではいえないけれど、今年トップクラスの見つけものなのは間違いない。未読の方は万難を排して読んでいただければ、と思います。
ちなみに単行本は売れなかったらしく、この巻から電子書籍オンリー。なぜだ! 本のセールスとはわからないものですね。
次。『おじさんが女子●生に悪いことを教える話』。えーと、タイトル通りのお話です。ある女子高生と、知りあいのおじさんが、夜な夜な悪いことを繰りひろげるという、そういうお話。げへへ、たまらんのう。
まあ、ネタバレしておくと、じつはいやらしい方向に悪いことじゃなくて、ただのゲームや夜食でした、というオチがくり返される作品です。この漫画を読んでいると自分も悪いことをしたくなってしまうところが問題ですね。
ぼくの場合、いい歳のおっさんなので悪いことをしてもだれも止めはしないのだけれど、まさにそれだけにヤバい。自分で自分にストップをかけないとどんどん「悪の道」に転がり落ちてしまうのです。夜中にポテチ食べながらNetflixを見るとかな!
で、その次は『映画大好きカーナちゃん』。『映画大好きポンポさん』から続くこのシリーズの第四弾ですね。今回も安定して面白い。
さすがにここまで来るといくらかワンパターンになってきたようにも思えますが、映画ファンでもそうでなくても楽しめる痛快な一作であることはまちがいない。
どうもぼくは昔から映画ファン(シネフィル)という人種が好きになれないのですが、こういう素直な映画好きなら仲良くなれそうではあります。
何だろ、知識を衒うタイプのシネフィルが嫌いなのかな。固定的な「良い映画」、「悪い映画」があるという考えがそもそも我慢できないのかもしれない。ほかのジャンルでもそういう思想はあるけれど、映画では特に顕著じゃないですか?
映画といえば、『アレンとドラン』も少し面白い。サブカル(サブカルチャーではない)マニアの女子大生を主役にした一風変わったラブコメディ。マニアックな映画のタイトルがたくさん出て来ます。
でも、この子、サブカル好きなわりにはわりとふつうの感性のもち主だよなあとも思ってしまうのは、それはサブカル好きに対するぼくの偏見でしょうか。いいんだけど。いいんだけどね。もっと変人を期待してしまう。
その他にも『葬送のフリーレン』、『チ。-地球の運動について-』、『わたしは壁になりたい』、『メッセージ』&『スフィンクス』、『Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 深海電脳楽土 SE.RA.PH』あたりを読んでいますが、これらは個別記事で扱いたいと思います。
このなかでも『チ。』は怒涛の展開を予感させる注目作です。来年の『このマンガがすごい!』がランクインまちがいなし。いまのうちから読んでおくとあとで自慢できるでしょう。
まだ第一巻なので
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