この『百合姫』の表紙のキャラクター、ファティマスーツを着ているように見えますね(デカダンスタイル)。フィルモアの孔雀色のスーツを身につけたエストみたいな? いや、ほんとうは順番が逆でファティマスーツのデザインのほうが女子の制服を模しているのだけれど。
ちなみに今月号から『百合姫』の表紙では小説の連載が始まるのですが、作家はだれかと思ったら、なんと『なめらかな世界と、その敵』の伴名練! うーん、凄い人選ですね。最近、SFと百合は近いところにありますよねえ。
さて、そういうわけで今日は百合の話であります。以前にも語ったことがありますが、少なくとも半世紀の歴史があるボーイズ・ラブと比べると、百合の歴史は相対的に短い。
いや、吉屋信子の『花物語』にまでさかのぼればかなり長いのだけれど、やはり吉屋信子と現代百合を連続したものとして見ることは無理があると思います。現代的な百合作品のヒストリー
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