電子書籍の第四章が書き終わったので、順番が前後しますが、掲載します。これで残すはまえがき、第七章、第八章、あとがきのみ。そのはずなのですが、それだとやはり少し短いので、「補章」を付け加えようと思います。本一冊書くのって大変ですね……。
第四章「メディアミックスの可能性」
「なろう小説」は、初めは一部の限られた「なろう読者」以外、あまり注目を集めないものであった。
そういった状況で少しずつ読者を増やしながら数年が経ち、やがて多くの人が「そこに無料で読めて、面白いコンテンツがある」ことに気付くようになった。
そのとき、「なろう小説」のレベルがいまと比べて高かったか低かったかは判然としないところだ。だが、少なくとも「読むべき作品」はそこにあった。
その頃、「なろう」のランキングでトップを走っていたのは、現在、ベストセラーライトノベルとして全32巻で完結した(そして、続編が出た)『
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