ボーイズ・ラブの話を続けます。いやまあ、BLに限らない「ジャンルフィクションとは何か」、ひいては「エンターテインメントとは何か」という話ですね。
まず、ぼくが好きな『ひだまりが聴こえる』というBL漫画があるのですが、その最新刊のAmazonレビューに「これってBLじゃないですね、もう。リミット1までは3回くらいは読み返せたけど、この巻はもう、胸キュンとか萌えとかとは縁遠い世界。もう一度読み返したいと思いませんでした。」というものがあります。
つまり、この人は「胸キュンとか萌え」こそがBLであり、そこから逸脱してしまったらもう「BLじゃない」と考えているわけです。
この意見は示唆的だと思います。ジャンルフィクションにともなうある種の予定調和性(「コード=お約束」)から外れてしまったら、そのジャンルのファンからは反発が生じるということ。
お約束がものをいうジャンルフィクションで何かし
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コメント
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(ID:589618)
VOCALOID文化が最近衰退してきたと言われるのも、時間がたってポルノ的になってしまったからとも言えますね、ニコニコ動画自体にも言えると思います。