何だか走れメロスのラストを思い出しました。 処刑時間にギリギリ間に合い、厚い友情を確認し合うメロスとセリヌンティウス。 それを見た王様が「人間の素晴らしさに感動した。私もその友情の輪に入れて欲しい。」と言う。そしてそれを見た観衆は「王様万歳!」と歓声を上げる。という終わり方。 いやいや、ちょっと待て。王様が処刑すると言い出したからこんな事になったんだし、そもそも事を遡れば王様が今まで暴虐の限りを尽くしたからこんなことになったのではないか。王様は今までの責任は取らなくて良いのか。 大人になって読み返すと思わず笑ってしまいました。 この漫画も自分の犯した罪を反省しろというよりも、どんな酷いことをされてもそれを許す心の持ち主こそ素晴らしいと言いたいのでしょうか。 もちろん、走れメロスは21世紀の現在でもなお、スラスラ読めるほどに卓越した文章力で書かれた名作である事は変わりないし、そもそも大人に向けた内容ではないと言ってしまえばそれまでですが。
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何だか走れメロスのラストを思い出しました。
処刑時間にギリギリ間に合い、厚い友情を確認し合うメロスとセリヌンティウス。
それを見た王様が「人間の素晴らしさに感動した。私もその友情の輪に入れて欲しい。」と言う。そしてそれを見た観衆は「王様万歳!」と歓声を上げる。という終わり方。
いやいや、ちょっと待て。王様が処刑すると言い出したからこんな事になったんだし、そもそも事を遡れば王様が今まで暴虐の限りを尽くしたからこんなことになったのではないか。王様は今までの責任は取らなくて良いのか。
大人になって読み返すと思わず笑ってしまいました。
この漫画も自分の犯した罪を反省しろというよりも、どんな酷いことをされてもそれを許す心の持ち主こそ素晴らしいと言いたいのでしょうか。
もちろん、走れメロスは21世紀の現在でもなお、スラスラ読めるほどに卓越した文章力で書かれた名作である事は変わりないし、そもそも大人に向けた内容ではないと言ってしまえばそれまでですが。