悪文とは人間の無意識の産物である。
前回の記事は「人はなぜ読みづらい語順で文を書いてしまうのか」というところで終わっていました。この問いに対するぼくの答えは単純です。つまり、「考えた順番で言葉を並べているから」。
たとえば、
「ペンをわたしは持っている。」
と書くより、
「わたしはペンを持っている。」
と書くほうが読みやすいことは、書きあがった文を見れば自明です。さらにいうなら、
「持っているのだ、ペンを。わたしは。」
などと書くとさらに読みづらくなってしまいます。こういう文を続けるとしばしば「悪文」と呼ばれる文章ができあがります。
これは文の語順が適切な構文、つまり「人間の脳がより認識しやすい構文」から外れているからです。
文章の認識速度を上げるためには、この「人間の脳がより認識しやすい構文」に沿って文章を書かなければなりません。具体的には、主語を前に置いて述語を後に持ってくるといったことです。
これは、書
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