さて、そういうわけで簡単なキャラクター設定とストーリーラインはできあがりました。しかし、当然ながらここからさらに物語をふくらませていかなければなりません。

 現時点でこの物語は原稿用紙600枚で構想しています。ちょっと厚い文庫一冊というところですね。ということは一章は150枚にあたります。

 あるいはもっと長くなるかもしれないし、もっと短くなるかもしれませんが、全体の展開はなるべく崩さないようにしたいと考えています。

 ちなみに、物語とは長く成りたがる性質をもつものであるようです。予定よりエピソードが増えて長くなってしまったという話はよく耳にしますが、短くなったという話はあまり聞きません。

 そして、だいたい面白い物語ほど、長くなりたがる性質をつよく持っているようなのです。それは、「自ら成長する」ような物語こそ面白いのだということです。

 書きながら作者の頭のなかに次々と火花のように新た