Sample のコメント

>>15
本心からそう思ってるんじゃなくて、エンタテインメントの面白いアイデアとして「ハッピーエンドの否定」をしたいんなら、それはすげーよく分かる。
「もうアンパンマンとかドラえもんとか見飽きたよ。もっと血がドバドバ出て女子供も死にまくるような残酷痛快アクションものはないのかよ!」
っていう欲求は自分にもあったし、実際、私はまどかやZeroをそういうものだと思って楽しんだから。

でもそしたら、案外そんなB級スプラッタアクションみたいなノリじゃなくて、もっと高尚で本気の思想が籠った作品だったんですみたいなことが、あちこちで言われるようになった。この記事もそう。それでインタビューとか見てみても、虚淵氏はどうやら真面目に「ハッピーエンドは現実的に無理、あれは嘘っぱち」とかあちこちで言ってる(外向きに化粧してるんでなければ)。

それはやっぱりおかしいよ、と思ったのが、私の最初の感想です。

エンタメなんか禁止されまくってるような状況で爺さんや婆さんがひどい目にあって、でも頑張って、飯が食えて水が飲めて布団で休めるような土地を作って、子供たちには戦争や人殺しのことじゃなくて安心して楽しめるような童話や漫画やアニメなんか作って、それを見て子供たちは育って、飯も食えて病気しても病院に行けてエンタメで笑って楽しんで暮らせるようになって、子供たちの悩み苦しみつったら「麻雀で負けて金ない」とか「物書いても評価されない才能ないのかな」とかになって。

その挙句、自分がいい大人になってエンタメ物つくろうかと思ったら、むかし自分がさんざん見て楽しんできたものを
「こんなのよく考えたらありえないよな。無理、無価値だわ。俺が本物つくってやるから見とけ」
とか堂々とのたまってふんぞり返っちゃうの?

ハッピーエンドは非現実的だから、無価値で、必要とされないんじゃない。
ハッピーエンドに笑って唾をかけられるほど、今の自分たちの状況が満たされているから、必要とされなくなったんだ。
と私は思う。
そうしてくれたのは、ハッピーエンドを作ってきてくれた人たちだと思うけどね。

まとめると、
「じゃあ俺がもっと楽しいハッピーエンドを見せてあげるよ(ニタァ」
ならいいけど、
「ハッピーエンド的な作品は欺瞞に満ちている、俺が世界の実相を見せてやる(キリッ」
ってのは勘弁してくれってこと。

No.16 141ヶ月前

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