いおんさん＞＞

残念ながら貴方の意見は理想論に過ぎる感があると自分は思います。
いくら書き手が努力し、誠意を尽くしたところで、荒らしのタネは決して消えないんですよ。そして荒らしのタネが消えない以上、「質の改善」は見込むことが出来ません。
何故か？　それは書き手と読み手が別の人間であり、書き手が文章を無制限に公開し、それに対して読み手が自由に意見を述べる事が許されているからです。文章というのは本質的に、書き手を離れた瞬間から書き手の意志とは無関係に読み手に解釈されるものなのです。書き手の意見に同意する人も居れば否定する人もいる。様々な認識の基に、ひとつのテーマにあらゆる見解が述べられる。もちろん内容もレベルも様々です。それが言論の場においては健全な前提環境なんですよ。
　『Fate/staynight』という作品をご存知でしょうか？　魔術をかじった高校生が魔術師同士の殺し合いに巻き込まれるというノベルゲームですが、主人公の衛宮士郎という少年は「正義の見方になって全ての人を救いたい」と願います。が、これは絶対に不可能な願いだとつきつけられ、自分の信念を根底から問いただされます。何故不可能か、それは正義の味方という存在が自分が救うと決めた人間しか救えないからです。正義と悪という対立項が発生した瞬間に、正義の味方は正義しか救うことが出来なくなるのです。論理的にあり得ないんですよ。

それでも荒れるのを防ぎたいですか？　ならばもういっその事、同意コメント以外を投稿禁止にしてしまうしか無いでしょう。ですがこれはある種の思想統制です。その他では何も意見を言わないという選択肢もあります。そうすれば荒れる大元を断つことができますが、それではそもそもブログの意味が無くなってしまいます。

結果として、そもそも書くことをやめるという死へと収束してしまうというわけです。


海燕さん、長文失礼しました。