9月30日、夜。
闇の世界に響く虫の歌声が、秋の訪れを告げていた。
明日から10月、焦燥感と漠然とした不安を振り払うように、
私はとある写真を見つめていた。

男の夢が、そこにはあった。

黒とベージュ。それは落ち着いた色。
しかし身に纏う者によっては、途端に艶かしい色へと変貌する。
それらの色に包まれた肌色の夢を、私は正に夢見心地で見つめていた。

夢の中を泳ぐように、視線は下へと向かっていく。
ベージュの美しい丘が姿を現した。
その丘に一筋の曲線が走っているのを、私は見逃さなかった。
その下には黒色の小悪魔が密やかに顔を覗かせていた。
さらに視線を下げたところにある肌色と黒の凹凸は、どんな一流の芸術家にも表現できない、「彼女」だけが持つ自然の美だ。

西洋の人形のような服を着た姿もその目に焼き付ける。
こういった服は豊満な肉体を持った女性にも似合うのだと私は学んだ。


⋯⋯⋯つまり日南ちゃん最高！