友人や家族ではなく、その道の"プロ"に相談がしたい――。
そんな働く女性のお悩みに答える連載「お悩みキャリア相談室」では、株式会社Waris(ワリス)共同代表、キャリアカウンセラー、ライターでもある田中美和さんが、読者のみなさんのお悩みに答えます。
第23回目のお悩みは......
息子が通う小学校のママ友との関係について悩んでいます。彼女はいわゆる「噂好き」で、よく周りのママ友や学校関係者のゴシップを話しています。
夫の転勤で東京から来た私に最初に優しく接してくれたのは彼女で、何かと頼りにしていました。しかしそのうち、夫の収入やマンションの家賃、息子の進学先や塾のことなど、根掘り葉掘り聞いてくるようになり、なんだか嫌な気持ちに......。
彼女に聞かれたままに、思わず答えてしまった時は、家に帰ってからひたすら後悔の嵐です。なるべく良好な関係性のまま、距離をとるにはどうすればいいのでしょうか?【37歳、Jさん、兵庫県在住、会社員】
困った質問には質問で返し、正面から答えない
お誘いを2回のうち1回は断る勇気を持って
「噂好き」の方と接するなら、「噂されて困るような話はしないこと」です。その方と会話することは、基本的にすべて周囲に筒抜けになると覚悟して、最初から話す内容をセーブするしかありません。
都合の悪いことを聞かれたら「質問返し」で切り抜けるという手もあります。何か聞かれたとしても、「○○さんの場合はどうなんですか?」「それって、○○ということですか?」などと質問で返してしまうのです。
質問に正面から答えず微妙に論点をずらした答えを返すのも方法です。例えば、「お宅のご主人のお給料ってどれくらいなの?」と聞かれたら、「実は、ボーナスの額が減っちゃって困ってるんです......」などとわざとずれた答えを返すのです。
同意を求められても、安易に意見を合わせないことが賢明です。「そうなんですか?」「知りませんでした」「よく分からないですけど......」といった具合です。
ただ、こうしたことを意識するのはとても神経を使いますし、Jさん自身が疲れるはずです。そもそもその方と会う頻度を波風の立たない程度に少なくするのも考えてみてはいかがですか? 今までは誘われるまま会っていたところを、2回に1回は理由をつけてお断りするなど......。実際に、新しい習い事などを始めて予定を入れてしまうのもいいでしょう。
「噂好き」の方の傾向が急に改まることは、考えにくいものです。Jさんが周囲と気持ち良い人間関係をつくっていきたいと思われるのなら、「言いたい人間には言わせておけばいい」というある程度の割り切りは必要です。噂好きのお友達以外の、周囲の方たちとの関係をより大切にして、心から信頼できる人間関係をつくっていけるといいですね。
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/田中美和)
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