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解釈の余地を残すこと。「階段型ベンチ」に学ぶコミュニケーション促進法

2013/08/10 19:30 投稿

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夏の夕暮れ、公園のベンチに腰かけて憩うひとときは楽しいもの。1人でのんびりもいいですが、たまには家族や友人、職場の仲間たちと......というのはいかがでしょう? 「みんなで座る」ことをコンセプトにしたこんなベンチと一緒なら、もっとクリエイティブな時間が過ごせるかもしれません。

階段を組み合わせたような不思議な形をしたこのベンチは、スイスのデザイナー sebastian

marbacherさんの作品。好きな場所に座ることができ、寄りかかったりテーブルにしたり、色々な使い方ができます。大きさは250×250×130cm。

 

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座る高さによって適度に視線がずれるのがいいですね。リラックスしてお喋りできそうです。

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ゆったりと足をのばしてパソコンに向かえば、面白いアイデアがでてきそう!

 

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marbacherさんによるファーストスケッチがこちらです。

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だまし絵のような複雑な構造ですが、実はたった4つのパーツでできています

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marbacherさんは、公共スペースに座っている人たちを観察した結果、階段のような形を思いついたのだとか。使い方を限定せず"解釈の余地"を残すことで、コミュニケーションが促進されそうですよね。実際にチューリッヒアートスクールの前庭に設置してみたところ、写真のように学生も訪問者も大いに利用していたそうです。

確かに「こんな風に使ってみようかな?」と感性を刺激されること自体、普通のベンチではないこと。そんなちょっとした仕掛けが、自然と人を集める場を生むのかもしれません。「Bench Exercise」と題されたmarbacherさんのページでは制作風景なども紹介されていますので、チェックしてみて下さいね。

photo by Sebastian Marbacherdesignboom

Sebastian Marbacherdesignboom

(文/田邉愛理)

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