このごろ爪がもろくなって......。オトナの女性に多い爪の悩み。ネイルの映える健康的な爪に戻すにはどうしたらいいのでしょう。「BODY TIPS」の管理栄養士・花谷遊雲子さんに話を伺いました。
―「40代になってから爪がもろくなった」と悩んでいるカフェグローブ世代が多いようです。爪のためにいい栄養素や食品はありますか。
「爪はコラーゲン、たんぱく質、ビタミンC、B群、鉄などでできています。こうした栄養素が不足したり、あとは新陳代謝が滞ったりすると、爪がもろくなります。野菜がしっかり摂れているか、バランスのいい食事になっているか、食生活を見直してみましょう。ちなみにビタミンB群は魚介類や大豆、緑黄色野菜によく含まれています。キャベツやレタスばかりじゃなく、色の濃い野菜も意識して食べるようにしましょう」
―加齢とも関係あるのですか。
「いまアンチエイジングを考えるときにとても注目されているのが『糖化』という現象です。糖化は、炭水化物をとり過ぎたり、常にストレスを感じていたりして、血糖値の高い状態が続くことで、カラダの中で糖とたんぱく質がくっついて劣化したたんぱく質ができてしまうことです。この『糖化』が進むと肌だけじゃなく体のさまざまな症状や病気の原因になる。糖化は特にコラーゲンをもろくするといわれていますから、爪にも影響していると考えていいと思います」
―「糖化」を防ぐには何に気をつけたらいいですか。
「甘いものをとりすぎたり、主食のごはんや、パスタ、パンといった炭水化物をとりすぎたりしないようにしましょう。特に空腹時に甘いものを食べたり、夜寝る前に炭水化物をとったりするのはNG。ストレスの高い状態も糖化が進みやすいので、できるだけゆったりした気分、忙しい中でもひと息つくようなゆとりをもって過ごせるようにしてください」
――食生活を改善することで、爪はまたよくなりますか。
「爪は新陳代謝しますから大丈夫。あとは市販のクリームで爪の乾燥を防ぐようにしましょう。爪を含む手を丁寧にマッサージして血行をよくしてあげることも大切ですよ」
花谷 遊雲子 (はなたに・ゆうこ)株式会社BODY TIPS 管理栄養士。オリンピック選手を含め、さまざまな競技、年代のスポーツ選手をカラダづくりの面でサポートする。シンクロナイズドスイミング日本代表管理栄養士としても活躍。「BODY TIPS」では多くの女性の「痩せたい」「ハリ・艶のあるカラダを取り戻したい」「むくみや冷えを解消したい」といった悩みに応じ、1人ひとりに合ったコンディショニング法を食事面から提案している。
photo by Thinkstock/Getty Images
(取材・文/金子えみ)
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