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日本三大祭の1つ「祇園祭」がスタート! キュウリもちまきも食べてはいけないという知られざるしきたりとは?

2013/07/08 13:00 投稿

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photo by Flickr: Takeshi Kuboki


各地で続々と梅雨明けが始まっておりますが、先日から京都の夏の最大行事である祇園祭が始まりました。日本三大祭の1つで(ちなみに他の2つは東京の神田祭と大阪の天神祭)、知らない人はいない祇園祭ですが、そもそも祇園祭とは何ぞや? というのを皆さんご存知ですか?


祇園祭は八坂神社(祇園社)のお祭りです。起源は貞観11(869)年、疫病退散を祈願して66本(当時の国数)の矛を立て、神輿を担ぎ、神泉苑に送り込んだのが始まりとされています。当時の人々は病気の原因が怨霊やモノノケのしわざと考えていたので、それらを鎮めるための御霊会(ごりょうえ)が祇園祭の始まりになったんですね。何と現在まで開催回数は1000回を超えているそうです。


 
さて以下からは、意外と知られていない祇園祭のトリビアをいくつかご紹介します。


【祇園祭は7月1日~31日まで1ヶ月間も続く】


祇園祭は7月1日の吉符入から始まり、7月31日の疫神社夏越祭で終わります。17日の山鉾巡行だけが祇園祭かと思いきや、何と1ヶ月にも及ぶ祭事なんですね


1日の吉符入りは、各山鉾町で関係者が集い、祭事の無事を祈願します。祇園囃子の稽古も始まり、一気にお祭りムードが高まります。山鉾巡行の順番を決める鬮取式が2日で、クライマックスである17日の山鉾巡行まで3日と空けず色々な行事が続きます。


山鉾巡行が終わっても、祇園祭は続きます。24日の花傘巡行や28日の神輿洗とまだまだ見所はたくさん。そして祇園祭の締めくくりは31日の疫神社夏越祭です。八坂神社に大きな茅の輪が設置され、参拝者がこれをくぐります。これにて1ヶ月に渡って開催された祇園祭が終わりを告げるのです。


 

【祇園祭の開催中はキュウリを食べてはいけない】
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夏野菜の代表であるキュウリ。おいしい季節になりましたね。食欲の失せるこの時季、さっぱりとお漬物でもいいですし、素麺や冷やし中華には欠かせない存在です。しかし、八坂神社の氏子さんたちは、祇園祭の開催期間中にはキュウリを口にしてはいけないそうです。


それは何故かというと、キュウリの切り口が八坂神社のご神紋と似ていて「恐れ多い」とのことからだそうです。キュウリ好きな方には辛い1ヶ月ですね。古いしきたりなので、今も頑なに守られているのはごく一部とのこと。一般観光客は食べても大丈夫ですよ。


photo by Wikipedia


 

【各山鉾町で授与される粽(ちまき)は食べてはいけない】
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17日の山鉾巡行前の3日間はそれぞれ「宵々々山」(14日)、「宵々山」(15日)、「宵山」(16日)と呼ばれており、各山鉾町内で山鉾を間近に見物でき、町内の豪華な屏風や調度品も一緒に見学できる(屏風祭)とあって、たくさんの人でごった返します。


この時、授与していただけるのが粽(ちまき)。粽とあって今でもたくさんの方々が誤解されてますが、この粽は食べ物ではなく玄関に吊るすお守りなのです(最近では一部で食べられる粽を販売している町内もあるそうです)。


photo by Flickr: Norihiro Kataoka


ご利益は各山鉾によって違い、例えば鈴鹿山や占出山では安産祈願の粽を、保昌山では縁結びの粽を授与していただけます。他にも、雷除け立身出世学問成就のご利益が期待できる粽がありますので、目的に応じて山鉾を回ってみてください。


祇園祭のトリビアはまだまだたくさんあってお伝えしきれないのが残念です。祇園祭をもっと知りたいという方は、3連休を利用して是非とも京都へおいでください。山鉾巡行のメインストリートである四条通は祇園囃子で盛り上がっていますよ。 


祇園祭2013 | 京都観光情報 KYOTOdesign祇園祭2013:京都新聞


(文/六島京)

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