■下鴨神社「みたらし祭」
まずは世界遺産でおなじみの下鴨神社。土用の丑の日に御手洗池の中に足をひたし、罪や穢れを祓うという「みたらし祭」が夏の風物詩となっています。疾病や安産にもご利益があるそうですよ。
老若男女が灯明を持って御手洗池の中を進み、無病息災を祈ります。私も参加したことがあるのですが「水深はせいぜい足首ぐらいまでかな」とタカを括って池に足を浸すと、深さは何と膝までありました! そして水温の低さにも驚きましたよ。
ジャブジャブと音を立てて順路を進み、池から上がる頃にはズボンがびしょびしょでした。しかしながら冷水で暑さを忘れ、身体がシャキッとして、災厄が祓われた心地がしましたよ。御手洗池は「みたらし団子」発祥の地でもあります。筆者おススメの行事ですので、皆様ぜひとも参加してみてください。
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■保津川下り
続いては亀岡から嵐山までの約16キロ、保津川の峡谷を2時間かけて船で下る「保津川下り」。京都の街の喧騒を離れて大自然の夏を愛でながら、舞いあがる波しぶきに涼を感じることができます。
夏目漱石の小説『虞美人草』や水上勉の『金閣炎上』などの文学作品にも登場する保津川下りはその歴史も古く、明治28年頃から遊覧船として観光客を乗せるようになったそうです。
コースには「小鮎の滝」や「殿の漁場」など風情な名前がつけられたスポットが点在。急流に身を委ね、スリルを感じつつ自然の風景も楽しめます。乗船に年齢制限はないとのことなので、ご家族でもどうぞ。
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■宇治川の鵜飼
最後は宇治川の夏と言えば「鵜飼」。夜の帳が降り、川面に松明が灯るといよいよ鵜飼の始まりです。鵜匠と鵜の息の合った技が見物客をとりこにします。
何と女性の鵜匠もいらっしゃるそうで、開催期間中は彼女たちの華麗な手綱さばきを観覧できます。鵜と鵜匠の織り成す幻想的な世界を是非ともご堪能ください。
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[宇治川の鵜飼]
暑い中だからこそ感じられる水際の涼しさ。真夏の京都で、古都の風情と涼を求めてみては?
(文/六島京)