では、キューブ型のボックス空間はどうですか?
なぜか世界中には、キューブ型のホテルが数多く建築されています。もしかしたら立方体という形は、そのシンプルで独立した形状ゆえに人間に安らぎを感じさせてくれるのかもしれません。今回はそんな「キューブ型ホテル」の代表格を7つご紹介します。
■アイレ・デ・バルデーナス(スペイン/ナバラ州)
このホテルの客室の特徴は、大きな四角い窓を中心にデザインされていること。窓の外に広がる広大な麦畑と石野原、そして回転する風車をぼんやり眺めていれば、考え事もはかどるかもしれません。
■ホテル・エンデミコ(メキシコ/エンセナーダ)
崖地に点在するボックス状の客室。ワイルドなバンガロー風の外見とは裏腹に、一歩中に入ればブラック&ホワイトで統一されたスタイリッシュでクリーンな空間になっています。
■カサ・デ・ラ・フローラ(タイ/プーケット)
スマトラ沖地震以降に作られた新生リゾートホテルの1つ。過度な開発を避けたエコ・リゾートとして、自然の地形を生かす形で客室が建てられています。
■アレイアス・ド・セイーショ(ポルトガル/ア・ドス・クニャドス)
積み上がったテトリスのような建築デザインですが、海水で白くなった天然の木材や、屋外環境を取り込むおおきな窓などの工夫のおかげで、ポルトガルの素朴な町並みにしっくり馴染んでいるという不思議なホテル。
■ジュメイラ・ヒマラヤ・ホテル(中国/上海)
ドバイのホテル「バージュ・アル・アラブ」で話題になったジュメイラ・グループが手がける、上海のホテル。そのスケール感、きらびやかなネオン、挑発的なデザイン......まるで経済成長のまっただ中にある自信と勢いを象徴するようです。
■コンソラシオン(スペイン/アラゴン州)
崖の上にちょこんと立った、温かみのあるキューブ。こんなふうに周囲の景色に溶け込んでこそ、真の意味で「隠れ家」ですね。中は最新の家電やガジェットが装備された、モダンな空間になっているそうです。
■ホテル・ヴィウラ(スペイン/ラ・リオハ州)
四角い箱をいいかげんに不安定に積み上げたような、奇妙な建築デザイン。さらに隣には18世紀の教会が建っているので、コントラストが際立ちます。でもこのデザインのおかげで、全ての客室から街全体を見渡すパノラマ展望が可能なんだとか。