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AMH検査」をご存知でしょうか? 女性が持つ卵子の数は加齢とともに減少する傾向があるのですが、これは個人差が大きいと言われています。AMH(抗ミューラー管ホルモン)検査とは、卵巣内に卵子の数がどれだけ残っているかを調べ、不妊治療を選択する際の目安に役立てたりするというもの。


今回は、自分のからだの状態を知るひとつの手段として、私が体験したAMH検査をレポートしたいと思います。


 
■医師からの「不妊になります」宣言


まず、私がAMH検査を受けようと思った理由から。私は、10代から生理不順で、いつも「私のからだ、大丈夫なの?」という不安がありました。ある時、90日近く生理が来ていないことに気づき、慌てて婦人科を受診すると「このままだと不妊になります」と言われ、衝撃を受けました。それから、規則正しい生活を送るよう意識はしましたが、「客観的に自分のからだを把握する必要がある」そう思っている時に、AMH検査の話を聞き、検査を受けようと決めました。


 
■検査まで3ヶ月待ちという病院も!?


都内で検査を実施している病院に問い合わせると「予約までひと月、検査まで3ヶ月かかる」という病院や「既婚で、不妊治療を検討している方にならば、医師から説明させていただきます」「検査結果は郵送のみ。その中に説明書が同封されているので、そちらで確認して下さい」という病院もありました。


未婚で、自分のからだのことを知っておきたいと思っても、詳しい説明はしてもらえない。納得いかない思いもありましたが、「検査結果は郵送のみ」という病院でその旨を承諾して、予約をしました。


AMH検査は採血検査です。担当の看護士は「テレビの影響で、放送後は1日中予約の電話が鳴り止まない。でも検査は1日10人が限界」と言っていました。多くの女性が自分のからだと真剣に向き合おうとしているということですよね。少量の血を採って終了。検査代は、初診料、検査結果の郵送料を合わせて、1万500円でした。


 
■卵子の「数」はわかっても「質」はわからない


届いた封筒には、2枚の紙が同封されていました。1枚目は検査結果、2枚目は「AMHとは」と書かれた病院オリジナルの説明です。説明書には、「AMH(ng/ml)1未満から6以上」という、6段階の数値と、数値に対応した卵巣年齢が記されています。私は7.33で、予想される卵巣年齢は30歳未満程度とのこと。年齢相応の数値という結果です。


卵子の在庫は確認しましたが「だから安心」ではありません。検査の説明には「この数値と卵子そのものの質とは無関係です」と但し書きが。つまり、数値が良くても、妊娠できるとは限らないのです。私が検査を受けた病院は「他の不妊検査も受け、治療するなら相談に乗る」というスタンスでした。未婚で、すぐに妊娠を希望していない私は、他の不妊検査をして説明を受けるという段階に進むという選択はしませんでした。


検査が数ヶ月待ちで、他の不妊治療を受けなければ相談にのってもらえないという状況は、からだを管理したいと考える女性にとってはあまりいい状況とは言えないかもしれません。


ただ、やはり「もっと早く知っておきたかった」という状況を避け、選択肢を自ら摘んでしまわないためにも、今の自分のからだの状態を知っておくというのは有益なことであると感じました。自分のからだに不安を感じている方は、検討してみてはいかがでしょうか。


photo by Thinkstock/Getty Images


(文/岡田愛香)

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