同僚女性がライバル心をむき出しに...転職先で自分を守る対策法【お悩みキャリア相談室】

友人や家族ではなく、その道の"プロ"に相談がしたい――。

そんな働く女性のお悩みに答える連載「お悩みキャリア相談室」では、Women's Career代表、キャリアカウンセラー、ライターでもある田中美和さんが、読者のみなさんのお悩みに答えます。

第12回目のお悩みは......

現在の勤務先に中途採用で転職して半年です。そこで同じ業務をしている同僚女性が対抗心をむき出しにしてくるので、正直困っています。

会議で私の発言を遮って否定したり、私の些細なミス（メールの誤変換など）を全社宛てのメールで指摘してきたり......。職場で別の友人に相談したところ、私の方が少し年下で途中から入ってきたのに同じ仕事を任され、自分の領域を侵されたような気分なのだろう、とのこと......。

私としては張り合う気もないので、困惑しています。どうしたら彼女と平和にやっていけるでしょうか？

【40代、Kさん、23区在住、会社員】

まずは相手の存在を認めてあげて。
業務に支障が出るようであれば、上司に相談も。

「転職先で同僚に妙にライバル心を持たれてしまい、困っている」という話は、比較的よく聞くお悩みの1つではあります。相手からすると「自分の地位が脅かされるのではないか」「出世競争で追い抜かれるのではないか」と不安と焦りを抱くあまり、攻撃的な態度を取ってしまうのですね。しばらくすると収まるケースもありますが、半年続いているとなると、かなり長引いていますね......。

そうした態度を取る方に対しては、Kさんが「私はあなたの敵ではないですよ～」とアピールすることが重要です。相手の存在を〝承認〟してあげることですね。

簡単なことで言えばまずは〝挨拶をする〟〝目を見て話をする〟〝会話中に相手の名前を呼ぶ〟といったことです。相手が自分に敵意を持っていると思うと、これら基本のコミュニケーションを怠りがちになってしまいます。しかし、関係性の良くない相手だからこそ、「少なくとも自分はあなたと良好な関係を築きたいと思っているんですよ」ということをはっきり示すことは大切です。

また、褒めることも相手を大いに認めてあげることにつながります。持ち物や身に着けているものを褒めるのもいいでしょうし、会議中の発言やアイデアなどを褒めるのもいいでしょう。こびへつらう必要はありませんから、あくまで本当に自分が〝素敵だな〟〝すごいな〟と思ったことを言葉にして相手に伝えたらいいと思います。

一方で、業務の遂行に支障が出るほど相手の敵意の表し方がひどいようであれば、自分の直属の上司に時間を取ってもらい、対応策を相談してみるのも手です。上司のほうからそれとなく相手をいさめてもらうという選択肢もありますから。

photo by Thinkstock/Getty Images

（文／田中美和）

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