友人や家族ではなく、その道の"プロ"に相談がしたい――。
そんな働く女性のお悩みに答える新連載「お悩みキャリア相談室」では、Women's Career代表、キャリアカウンセラー、ライターでもある田中美和さんが、読者のみなさんのお悩みに答えます。
第11回目のお悩みは......
43歳、結婚10年目の既婚です。IT関連企業に勤務していますが、仕事柄なのか、ほとんどの社員がFacebookやTwitterなどのSNSアカウントを持っています。私もたまにFacebookで休日のごはんや子どもの写真などをアップして、プライベートな友人たちとの交流を楽しんでいます。
最近、職場の同僚男性(40代)とFacebookで友だちになりました。最初の頃は私の投稿に頻繁に「いいね!」やコメントをしてくれて単純にうれしかったのですが、先日その同僚から「僕はあなたの投稿に〝いいね!〟をするのに、あなたは僕の投稿にほとんど〝いいね!〟をしてくれない。ちょっと失礼だ」というようなことを言われました。冗談めかしていましたが、目は笑っていなかったような気がします......。
それ以来、その同僚が投稿するたびに「いいね!」をするようにしているのですが、見落としてしまわないように頻繁にFacebookをチェックするのがつらくなってきました。また、その同僚が別の仕事仲間に「Aさん(私)のFacebook投稿は〝幸せ自慢〟ばかりだ」と言っていたと聞いてしまいました。
そういったこともあり、なんだかFacebook含めSNS全般に疲れてきてしまった自分がいます......。かといって突然アカウントを削除したら職場の他の人たちに余計な心配をさせてしまいそうで......。仕事仲間とのSNS上での上手な距離感って、どうやって取ったらいいのでしょうか?【43歳、Aさん、都内在住、IT系企業勤務】
投稿前にセルフチェックの習慣を
時には〝SNS断ち〟をしてみるのも手
ある女性誌の調査によるとアラサー女性の実に約7割が「SNSをやめたいと思ったことがある」といいます。いわゆる〝SNS疲れ〟ですね。Aさんのように感じている女性は少なくないですよ。かと言って、SNSは今や生活に欠かせないコミュニケーションツール。上手に付き合っていきたいものです。
「僕の投稿にあまり〝いいね!〟してくれないね」といった同僚男性のコメントに対する対処法としては、「気にしない」のが1番! ニュースフィードを見る時間は人によって違いますし、たまたまその人の投稿時間と合わなければ、〝いいね!〟のタイミングを逃すことはよくあることです。精神的に〝オトナ〟な人であれば、そんな言い方はしないですよね。
もし、そんなことを言われたら、本気で取り合わず「え? そうですか?」「そんなことないですよ~」と笑って軽く受け流せばいいのでは? その人のニュースフィードを「意識的にチェックしなきゃ」と思うと、自分が苦しくなりますし、楽しく周囲とつながるコミュニケーションツールの本来のあり方とは外れてしまいます。
ただ、仕事仲間と〝つながる〟のであれば、投稿する前に、「この内容は職場の同僚に見られても大丈夫かな?」と客観的に〝セルフチェック〟されたほうがいいとは思います。仕事仲間の場合、Aさんの純粋な〝お友達〟とは言葉の受け取り方が違うことは大いにあります。もしくは内容によって公開範囲をこまめに制限するのもいいでしょうね。
一方で、AさんがSNSを使うことに「疲れてしまったな」と感じるのであれば、アカウントを削除するまでいかなくても期間を決めて〝SNS断ち〟をしてみるのも手。期間は何日でもいいですよ。私たちは、朝から夜までスキマ時間にもスマホ片手にニュースフィードを見るのが癖になってしまっています。「見ない」と決めて、実行してみましょう。〝追われている感〟から解放されると思います。
その上で、SNSを見る時間帯を決めるのがおすすめです。たとえば、「朝と夜の2回。返信も含めて1回20分程度」「SNSは移動時間でのみチェックし、家では見ない」など、〝マイルール〟を確立するのがほどよいSNSとの距離感をつかむコツですね。
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/田中美和)
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