お客様から理不尽なクレームを受けて腹が立った、何ヶ月もかけて準備したプロジェクトが白紙になった......など、思い出したら夜も眠れなくなるような、仕事での苦い経験はありませんか? その結果、何日もの間、もやもやとしたマイナス感情を引きずり、仕事の効率が悪くなった経験をした人もいるかもしれません。
でも、鬱々とした感情を抱いたまま過ごす時間、本当は非常にもったいないですよね。次の仕事に影響が出てしまっては目も当てられません。
嫌な思いをしてもすぐに切り替えができて仕事がうまくいっている人の特徴は、「忘れ上手」なこと。今回は、忘れ上手になるポイントをご紹介したいと思います。
■ 余計なことは覚えていなくていい
上手に忘れるためには、忘れる癖をつけるのが一番です! とにかく、いろいろな情報を記憶に留めておかないという習慣をつけましょう。
一番実行しやすいのが、日々のスケジュールです。手帳に記入したら、すぐに忘れてしまいましょう。
例えば、私がエグゼクティブの方との食事の約束をしようと、携帯に電話をした際には「携帯のスケジュールを確認しないとわからないから、すぐに折り返す」と、電話を一旦切られる......これが日常です。実際、手帳やスマホに落とし込んで忘れ去り、必要な時に引き出すのが最も効率的なスケジュール管理です。必要ないことはすぐに忘れ、大切な脳の機能はもっと生産的なことに使うということなのです。
■ 「忘れる」というルールを作る
では、マイナスの感情はどのように忘れればいいのでしょうか。ポイントは「忙しさ」です。仕事に追われることで、いちいち感情を覚えていられない状況を作ってしまいます。どうか「仕事で嫌な思いをしたのに、また仕事~?」と思わないで下さい。仕事には仕事で対処するのが一番というのは、私の実体験でもあります。
「嫌な思いをした時こそ、仕事に邁進する」というルールを決めてしまいましょう。そうすれば、マイナスな感情に引っ張られて、他の仕事に手がつかなくなることもなくなります。マイナス感情は、突然思い出したようにわき上がって、感情を支配してしまいますよね。そこを意識して処理します。「思い出してる場合じゃない。仕事、仕事!」が合い言葉です。忘れるために仕事に没頭すれば、仕事が仕事を呼び、忘れ上手なデキる女スパイラルに入れますから、マイナスからプラスに変えることにもなります。
もしも、あなたが仕事で嫌な思いをしたら、1度、これ以上できないというくらい、仕事に没頭してみてはいかがでしょうか? 「忘れるって簡単!」と感じて頂けると思います。
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/岡田愛香)