最近、女性にも人気の地ビール。旅先でその土地の地ビールにトライするのも、楽しみのひとつですよね。
そんな旅とビールを愛する女性におすすめの旅行先が、アメリカ北西部の街、オレゴン州のポートランド。実は世界で一番ブルワリー(ビール醸造所)の多い街なんです。
成田空港からデルタ航空の直行便で約9時間。そこはグリーンシティと呼ばれる美しい街です。近郊のマウントフッド山麓の清らかな水と冷涼な気候の中で、移民によるビール造りが昔から行われて来ました。ここではブルワリー併設の新鮮なビールを飲めるパブ巡りが出来ます。ホップの効いたエールビールは、香りも喉ごしも最高ですよ。
オレゴンで最初に地ビールパブをオープンさせたマクメナミンズ兄弟は、古い教会や学校を取り壊しから救い、パブとして再生させています。1912年築の元小学校「ケネディスクール」は、教室がホテルルームとなっていて宿泊もでき、講堂は映画館に改装されています。アンティーク調のソファとテーブルがあって、ビール片手にゆっくりと上映を楽しむことも。
また、オレゴンで一番古いクラフト・ブルワリーの老舗「ブリッジポート・ブルワリーパブ+ベーカリー」の建物も、国の歴史的建造物にも指定されている1888年開業の船舶用ロープ工場。中はモダンに改装され、ステンレスの醸造タンクが並びます。ここのきりっと冷えたIPA(インディアペールエール)は、ホップの苦味が効いて、思わずうなるおいしさ。パブメニューのピザにぴったりです。サンプラーと呼ばれる、いろんな味を試せるセットもおススメ。
このほかにもポートランド市内にはブルワリーが51もあって、ビールの味を競いあってます。家族とともに美しい自然や歴史的建造物を楽しみつつ、自分はちゃっかり地ビールの味巡り......なんて旅行ができますよ。
[McMenamins Pubs、BRIDGEPORT BREWING、Travel Portland]
(文/小野アムスデン道子)