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今春、江戸絵画が百花繚乱! 日本画の両雄・円山応挙&伊藤若冲それぞれに展覧会開催

2013/02/22 18:04 投稿

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この春、日本画の両雄である円山応挙伊藤若冲それぞれの美術展が幕を開けます。


円山応挙は江戸時代中期の京都画壇を代表する絵師で、写実的で美しい画風は当時の上層町人に篤く支持されました。丹波国(現在の京都府亀岡市)に生まれ、十代で上洛。狩野派の絵師・石田幽汀に師事し、後に銅版画や中国絵画なども学びます。そのかたわら、鏡とレンズで絵を立体的に見せる「眼鏡絵」の制作にも携わりました。


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愛知県美術館で開催される「開館20周年記念 円山応挙展 -江戸時代絵画 真の実力者- 」のみどころは、「リアルに見えること」を追求した応挙に迫り、かつ高いセンスと技量を再確認できる絵画が多く展示されます。また、観客を驚かせようという趣向のトリックアートにも似た作品の襖絵(兵庫県大乗寺)が、ガラスケースなしの障壁画空間として再現、展示されます。


応挙の真の実力を十分にご堪能ください。


続いては伊藤若冲。京都は錦小路、青物問屋の長男として生まれた若冲は十代で絵画に興味を持ち、彼に絵を教えたのは大坂の狩野派の絵師・大岡春卜であると伝えられています。父親が亡くなったことにより、23歳で家督を継ぎますが、絵師と問屋主人の二重生活のバランスを崩し、家業を放棄して仏門に帰依、丹波の山奥で引き籠り生活を始めたりします。40歳で隠居し望んだ画家としての道を歩みます。


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仙台、岩手、福島で開催される「東日本大震災復興支援 若冲が来てくれました ~プライスコレクション~ 江戸絵画の美と生命」は、江戸絵画を多数所有する米国カリフォルニアのプライス夫妻が「江戸絵画の楽しさを被災した3県の子供たちに伝えたい」との思いで提案、実現した展覧会です。


展示される作品はどれも「美」と「生命」を感じさせるもの。展覧会全ての収益が東北にもたらされるということなので、「東北の復興に協力したい」という強い思いのある方は、是非とも会場まで足をお運びください。


円山応挙展 -江戸時代絵画 真の実力者-若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命―


(文/六島京)

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