本社を大阪市に構える森下仁丹。昭和時代の大阪では、タクシーの運転手が「仁丹」をお客さんに配る光景が見られたそうです。「#タイムスリップ仁丹タクシー」では、約120年の歴史の中で「仁丹」が最も売れた昭和50年代の光景を車内で再現。まるで昭和にタイムスリップしたような体験ができるといいます。
今回の施策では、101台のタクシーが走行しており、後方のサイドガラスやサイネージに広告を掲示する「Canvas車両」100台に加え、1台限定の「フルラッピング車両」が走ります。
フルラッピング車両には、昭和時代のタクシーの定番である「トヨタ クラウン」を採用。「銀粒仁丹」のパッケージカラーである「緑」と「金」でデザインし、両側面に「ジンタン、ありやん?」とインパクト抜群の関西弁キャッチフレーズを記しています。
車内には、昭和の面影が残るシートカバーやフットカバーを使用したほか、当時「仁丹」が発行したパンフレットも設置。ラジカセから流れるのは、昭和中期に大人から子どもまで口ずさんでいたTVCMソング「仁丹の歌」です。
走行する101台のいずれかに乗車すると、運転手から「銀粒仁丹」を手渡しするサンプリング施策も実施しており、昭和時代の大阪でよく見られた光景を令和の東京でリアルに体験できます。
ノスタルジーを感じさせる昭和レトロが若者に人気のいま、森下仁丹が実施するリブランディング施策。昭和にタイムスリップした気分を味わうべく、タクシーへ乗ってみたくなる人も多いのではないでしょうか。「仁丹」に馴染みのない世代へ向けて、歴史ある商品の魅力をもう一度アピールする強い意志が伝わってくる事例です。