世界で4番目に人口の多いブラジルのサンパウロにあり、30万人が暮らすカパン・レドンド地区は住民の73%が公共交通機関を主たる交通手段として用いています。見方を変えると公共交通機関が自宅の近くにない人は事実上陸の孤島に住んでいることになり、特に移動が困難な高齢者にとってとても生活しづらい地区としても有名でした。そんな課題を根本から解決するために、ブラジル最大級の独立系銀行Santanderは100カ所以上ものバス停を新設し、地域住民の生活水準を大きく向上させました。
その他のCSR事例についてはこちら
雨除けと高齢者にも優しい座り心地のベンチが設置された最新型のバス停は、周辺住民の移動手段の選択肢を広げるだけでなく、実は近隣の小規模事業者のビジネスを加速させることにも貢献しています。バス停の横に併設された広告看板を無料で提供することで、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の煽りを受けた400もの個人商店の認知向上を図ったのです。
融資の返済が大きな収入源となるSantanderにとって、規模の大小を問わず地域に根ざしたビジネスが倒産してしまうことは大きな痛手となります。そんな事態を回避するためにカパン・レドンドの経済圏を活性化させつつ、移動手段の拡充という手段を講じることで人々の生活そのものを潤すことに成功したWin-Winな事例となりました。
その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。