10月1日(火曜)

 うわもう10月ですねえ。とにかく「ザ・狩人(ハンター)」が終わってしまったのが残念です。神田沙也加の凄まじい実力を、ある意味実力以上に見せる番組でもあり(毎回、物凄く可愛い上に歌がハンパ無く上手い)、末期は吉本興業の社屋内で撮影される唯一の番組だった訳ですが、最終回がヴォーギング入門、ゲストに小川菜摘と野沢直子、何の挨拶も無くいきなり終了というのは「ザ・狩人」らしい最高の幕切れだったと思います。

 メディアの多様化とテレビ権力の失墜によって「幻のカルト番組」といった存在自体、概念自体さえ難しく成った世に、間違いなく「幻のカルト番組」であり続けた希有な存在であり(ワタシは11年6月からの「こちら地球情報局」になってからですが)一回も残らず見ました。藤井隆史上、パナップはマシュー南を越えるキャラクターだったと信じて疑いません。とはいえ藤井隆、椿鬼奴、バッファロー吾郎ファンという安定的な好事家の領海を大きく越え、かなりのーーーーそうですねえ、ケネス・アンガーぐらいのーーー階級にあった番組だと思います。「童心にかえる」と言いますが、テレビで出ている女性タレントを見ながら「あー、コイツとつきあいてー、やりてー(失礼・笑)」と思う。等という20世紀少年な感覚もここ10年以上ありませんでしたが、コントローラー片手にこの番組を見る時だけは、「あー、沙也加とついあいてー、やりてー」とはっきりと口に出しながら(勿論、心でもちゃんと思って)見ていました。勿論、番組を見ている間だけに喚起される欲望ですが。

ac7f44be49a1c3571e4713a7af3f45616f9c6062