菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>14


<↑菊地さんが夢としてご覧になったこの筋書も、「屋台崩し」のバリエーションとして理解しうるでしょうか? この夢にまつわる話の内容は、短編としての完成度が高すぎてふいに思い出すことが多かったのですが、ここ数日ラジオデイズのコロンボ関連回を聴き続けていた最中に、今までとは全く別の文脈で思い出されました。>

 コレは夢なので、確かに屋台崩しは起きやすいですね。ただ、屋台崩しは現実で起きるものなので、夢の中での屋台崩しは現実の屋台崩しではないですが。

<あと、ポランスキー『ローズマリーの赤ちゃん』のラスト近くの「あれ」も「屋台崩し」のパターンでしょうかね? >

 アレはドンデン返しだと思います(どちらも歌舞伎の用語ですが)。

<シャロン・テート事件はこの映画が公開された後で起こりましたが、いわゆる「金持ち娯楽産業界で起きた殺人事件」の60年代末的インパクト(外傷性記憶)が、70年代から始まったコロンボの筋書に(無意識的にでも)影響を及ぼした可能性はあるのかな、と素人ながら思いました。その場合、『ローズマリーの赤ちゃん』的な「屋台崩し」がシャロン・テート事件とダブルイメージになっていたとしたら、フロイト的に面白いと思うのですが。>

 いやコロンボは、かなりダークサイドないです。「死者のメッセージ」という、アガサクリスティがモデルの、小さいおばあさんが出てくる会があるんですが、その役やってる人が、ローズマリーの、あの悪魔崇拝的な新興宗教の中核のおばさんですね笑。あと、もちろん、ローズマリーには完全バイト感覚で出ていた笑、カサヴェテスも1回出てますし、ピーター・フォークがカサベテス組なんで、ジーナローランズやベンギャザラ、フレッド・ドレイヴァーといった組員がこぞって出てますけどね。

No.15 4日前

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