田畑 佑樹 のコメント

>>4
 ご返信ありがとうございます。"常にSMに飲まれないように闘っている" という表現から、かつて菊地さんが大西順子さんのアルバムをプロデュースするにあたっての倫理として、「絶対に萌えずに納品すること」を挙げていらしたことを思い出しました(あわせて『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』の監督の発言も引用しておられたと思いますが)。
「絶対に萌えずに納品すること」は、 #MeToo がちゃんと届かせてくれるかと思っていたものの掠りもせず終わってしまった感のある、性差を問わない相互的なリスペクトを実現・維持するために必須の道徳であり、真のフェミニズムであると思います。自分も同性や異性のアーティストに対してだらしなく萌えそうになってしまった時には菊地さんの倫理観を思い出します。

 菊地さんはSとM以外にも、導師[guru]と師弟、父と子、祖父と子、夫と妻、などなど(他にも思いついたのですがちょっと書くに憚られました笑)の本来無関係な図式を負わされたうえでの演舞を求められることが多いかと愚行しますが、欲望を言い訳としてその演舞に乗らず(お書きの通り、ヒッチコックのように乗った上で巧く舞える人もいたのでしょうが)、熱が冷めたあとの対人的予後がよくなるよう調整する能力が菊地さんには備わっているように思われ、それは(先述した)真のフェミニズムにも関わる要素かと思います。記事内でふれられている5文字の音楽グループの人たちがそのコンプレックスから本当に解放されたのかはわかりませんけども(笑)。

No.8 3ヶ月前

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