菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>35

 それ言ったら、「社長」から加東大介、沢村いき雄、山茶花究、河津清三郎「若大将」から堺左千夫、藤原釜足、「駅前」から夏木陽介、西村晃、加藤武と、仲代達也以外は、東宝プログラムピクチャーのオールスターですよね笑。演技下手の司葉子が「一言も喋らない」という演出も素晴らしいです。宮川のキャメラもグランクリュですが、実はこの映画低予算で、小さい街道筋一本だけでやっているので、マカロニウエスタンにそっくりですよね笑

 「椿三十郎」は、予算が増えたんで画面がダイナミックですが、宮川の凍り付くような筋の通し方がないので弛緩してます。「用心棒」は原作ありの迫力、「椿三十郎」はオリジナル脚本の極北がありますよね。

 にしても、森田芳光のカヴァーはゲラゲラ笑うぐらい酷すぎます(三十郎が織田裕二笑)。なんだったら、若大将と青大将が出ればよかったのにねえ。シネコンに行ったら、客が僕一人でした笑。

No.37 10ヶ月前

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