菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>2

 これーはfuckですねえ。同じ漢人として全斗煥を「ゼントカン」から「チョン・ドゥファン(これだって近似値ですが)」へ、金大中を「キンダイチュウ」から「キムデジュン」と呼ぶようになったのは80年だからですが、まあ、裁判とか文化的潮流とか、正当と言える流れがあり、日韓どちらもそれで納得したんですよ。中国は鷹揚だから「ペキン」と読んでも、何のクレームもありません(北京=ベイジンを「ペキン」なんて読んでるのは日本だけですが、中国人は、むしろ面白がっています)。

 ただ、「ロシア発音を使わない」つうのは、「ウクライナの発音を尊重しよう」なんて話じゃなですよね、<ロシアが悪い国だから>という理由です。アホか笑と思います。<「キンダイチュウ」と読んでる日本は悪い国だ>と言ってるのと同じです。

 僕はグルジアを一生ジョージアとは言いません。理由は「そっちのがカッコいいから」以上でも以下でもありません。ジョージアは合衆国の南部の州名として使います。「そっちのがカッコイイ」んで笑。

 「英国」問題は楽しかったですよね笑。ちょっと前まで、これもトートロジーですが、カタカナだけでなく、漢字も日本語です。僕は「レーベルとラベルはどちらに統一されるんだろう?」といまだに思っていますが、「フランスのジャズのラベル」とも「それは悪質なレーベリングだ」とは言わなですよね、どっちも「そっちのがカッコいいから」以上でも以下でもないですよね笑。少なくともNHKが「チョーノビリ」を「チェルノブイリ」に改める日がくるなら、確かにワクワクしますね。僕はまた「英国」式に、中米の「コロンビア」を「功労美亜」とか、「ウクライナ」を「憂暗以南」という日が戻ってくるのが怖いけどワクワクします笑。

 なーるほど、式次第に入っていたんですね笑。これも腹の底からグッタリくる物件ですが。山東昭子先生につてはおっしゃる通りですね。三島先生の女優時代は良く見ていませんが、扇千景先生なんて、「社長三代記(58年東宝)」「暖簾(58年東宝)」を見ると、背筋がゾッとするほと綺麗で危なげです。芸者役が得意だった女優が2000年に保守党つくって、そこそこ良い仕事して政界引退できた牧歌的な時代ですよ。

No.4 32ヶ月前

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