菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>7

 政治家とディーラーが同じ地区(近所?)に住むと言うのは、この国ではあまりない事だと思いますが、大儀見がプエルトリコに住んでいた頃のリポートとしてよく聞いてました。闘犬、とく闘犬賭博は銚子市でも昭和50年代初期まではありましたが(関西だと闘鶏が多いようですが)、90年代のウィーンの地下モールの一角で行われていたのを見たことがあります。「マーラー住居跡」という大理石のプレートに元締めが座っていて、ピカピカの床が血痕で黒いアブストラクトのペイントをしているようでした。殺人の件数が減り、(やはりコロナでしょうか?)それ以外の死因が増えるというバランスは、70年代のNYで(この時の感染症はエイズでしたが)クリシェのように聞いたそれですね。

 孤児の多さ、ボクシングの普及(僕は、中南米のボクシングと欧州のボクシングは、スキリングが具体的に違うと思っていますが、どこがどう違うのかまだ目視確認できていません)、というのは日本だと端的に焼け跡時代ですよね。空手や剣道場を凌ぐ普及率で、ボクシングジムが林立しました。その多くは野ボクシングだったようです。

 貴重なレポートを拝読するに、バイデンが何をどうするのか、奇妙な不安と、よくない興味ばかりが残ります。彼はJFK以来のカソリックだし、今のローマ法王はモレーノとまでは言わないまでも、カラードですし、中国は垢抜けてしまい、北米がこれからどうなるかは、少なくとも僕が生まれてからは最も興味のある案件になっています。

No.14 45ヶ月前

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