虎山 のコメント

題名を一目見て「おぉ、あの映画の評を」と思ったものも、拝読したあとはフェリーニの『アマルコルド』を観終わった後と似た読後感を抱きました。

というのも『アマルコルド』を先月やっとDVDで観ることが出来たから、というのもあるのですが(同作の最初のセリフが「春が来たぞー!」であったことが驚きました・笑。それとファシズムの記憶さえ甘さがあることも)。ですが先日『カサノバ』を観て、この人は祭りや夢が終わったことを描かずにはいられない人なんだなと実感して、だからこそ『アマルコルド』では夢は終わってはいないが皆が遠くに行ってしまった、ことを描いていたことを改めて認識しました。だからこそ今回のエセーであの映画を観たときと似た感じを抱きました。もちろん互いに幼少期のころの回想/追憶だ、という共通点もあるのですが。

しかし〈自分が唯一選べたものにこそ、一発アウトのものが混ざっている〉というのは素晴らしいストリートの知恵いうか教訓ですね。肝が冷えます。

No.5 60ヶ月前

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