この歳で、というか、この歳になると、というべきでしょうか、いやあ、今年はでっかいリストラを二つも喰らったんで、もう両手両足をもがれたようで、55歳怒涛のオワコン感に泣きそうです(笑)。もうアンチやヘイターの人が喜んじゃうじゃん~(笑)、後、だるまフェチの人もねスンマセン悲しすぎて江戸川乱歩みたいな事言いかけました(笑)。小林少年ー!!(ODのこと)
それにしても星野源さんの「アイデア」を「恋」の二番煎じぐらいに舐めてる人はダメダメですよー!!「アイデア」のMV、もうシャボン玉ホリデーみたいだもん!!「YMO+クレージキャッツ&(aikoが好き)そして短躯コンプレックスとコント」って、あの人コンテンツほぼオレと一緒じゃんよ!!(笑)どうしてこれほど差があるんだ!!(笑)やっぱマイルスが邪魔か!!(笑)小田さーん!!!(小田和正さんのこと)
しまった、最初から悲しすぎて錯乱してしまいました(土下座12年間)とまれ、こういった仕事ですから、僕本人よりも、カスタマーの皆さんのメンタルを守らないといけません。昨今は国民全員が不安神経症と被害妄想の準患者ですから、不安から何を妄想されるかわかったもんじゃありません。僕は何妄想されてもいいけどさ。そういう仕事だし。それよりも皆さんが、妄想の自家中毒でアップアップになっちゃうのは忍びない。その素材を与えてしまって申し訳なく思っております。皆さんが思うより何でもないですよ。現実というのは。ですんで、本人から直接ご説明に上がりました。
(1)「粋な夜電波」年内で終了
今週のオンエア(10月27日)で、オンエアできる分の全てをやってますし(未聴の方はラジコタイムフリーなどで。長谷川Pが出演!笑・面白い!打ち切られて良かったことのひとつ!)、僕個人の想いと感慨は最終回(12月29日オンエア)にまとめてお話しするので、ここでは、事の経緯と、それに関する僕の基本的な考えを書いておこうと思います。第一には、長谷川さんとトナミさんを絶対に責めないでください。お二人はあんな自由すぎる番組の継続に大変な尽力をしてくれて、8年目で力尽きただけです。そもそも僕は悔しいという感情をあまり持ちませんが(「殺してやる」という感情は、たまに持ちます・笑・殺意はリズム感を律する側面があるので、音楽家にとって欠くことのできない重要な感情です)、今回、悔しいのは僕よりも遥かにお二人の方だと思います(もちろん、だからと言って「TBS殺してやる」とは全く思っていません・笑)。
僕は、この番組が、非常に漠然とですが、永遠に続くのだと思っていました。スポンサーの有無も、時間帯の移動も、数字の高下(数字は、「同時間帯1位」を、すべてのシーズンで獲ってきましたし、一方で「他局と並んで最下位」も、「だいたい、3位ぐらい」も何度も経験していますが、いつでも番組は継続されました)も、8年間で全て経験してきたので。
ので、第0には、当然、まずは来年3月いっぱいまでは続くに決まっているし、第一にはそれ以降も続くだろう、と思っていました。いつものことながら健康には気をつけなきゃな。気をつけてるけど。ぐらいの感じでした。
なので、前回の「ソウルバー<菊>」を、良い調子で収録している最中から、なーんとなくサブに重い雰囲気が流れていたので(笑)、あれー、水野さんをそんな悪いいじり方してねえよな、アナ部にはカステラの付け届けを欠かせていないはず(笑)、それとも偉い人でも死んだのかしら今。とか思っておりましたところ、いつもだと女子アナさんを1秒でも多く引き留めようとするスタッフが(笑)、なんか、早く帰れ的な感じで(笑)、さっさと帰してしまったので、僕はニコニコ振り返りながらスタジオを出る水野さんに「じゃあねー」みたいな感じで手を振り立つも、一瞬で全てを察していました。
僕はバカですが、勘は良いです。勘しかないとも言える。ですから、「ああ、番組が終わるんだな」と、水野さんに手を振りながら悟り、水野さんがスタジオを出ると、長谷川さんが、もう、あの長谷川さんじゃないんじゃないか、ぐらいの(笑)、シリアスなトーンで、僕の前に腰掛け、トナミさんが壁際に立って下を向いたので、たので、僕は内心で(やはり)と思いました。
詳述はしませんが、この時の長谷川さんの苦しそうな様子は、なんかもう気の毒なほどで、ぶっちゃけ見たくないものの一つにカウントされます(笑)。今後僕にどんなことがあっても、誰も僕に、あんなにまでならないことを願いたいものですが、「黒幕」と呼ばれ、非情で策謀に長けたオシャレなプロデューサー、というパブリックイメージの長谷川さんが、どれだけサブカルチャー、ポップカルチャーというものに関して、自分が手がけている番組への愛、というものに誠実で真摯な方であったかを、改めて痛感しました。スポンサードがあり、数字が同時間帯1位であっても、会社の決定は決定で、容赦はありません。そしてそのことをパースナリティーに伝えるのはPの役なんですね。
長谷川さんの話を聞き終わり、僕は「では打ち切りということですね。わかりました。あと何回?あ10回?(笑)、カウントダウンラジオじゃないっすか!(笑)偶然とはいえ面白れえ(笑)」と言いました。頭は高速で回転し、今まで番組を彩ってきた名企画の最終回を、10回連続でやるのだ。超おもしれーじゃん。とワクワクしました。次々回(11月3日)に、残り9回のラインナップを一挙に紹介します。
と、ここまでお読みいただければ皆まで言うな。今回の打ち切りは、単なる不況下での大企業による、文字通りのリストラで、僕が降板したがったとか、誰かと揉めたとか(よく揉めるからね・笑・育ちが悪くてスンマセン)、或いはスキャンダルがあったとか(あってほしいぐらいだよ・笑)、後なんだろうな、スタッフとの不協和音とか、シュトックハウゼンの不協和音とか(ちょいちょい流してるからね・笑・スンマセン)、健康問題とか、そういうような、裏事情っぽいことは一切ありません。
あとー、なんかー、「モチベーション低下」とか言われてるらしくて腰抜かしそうですけど(笑)全然そんなことないですよモチベーション下がった人間が女子アナ二人と阿南さん呼んで、1時間の戯曲書くかね?(笑)。テレビブロスの、田中みな実さんのインタビューみてくださいよ。いかにこの番組が手間暇かかってるか(もうこの際言っちゃうけど、全然ギャラ赤字だもん。正直)。まあ、SONYのリストラと最終スパンクハッピーの立ち上げが重なって、ちょっと小忙しくなり、回によっては多少の手抜きが、、、、(笑)、、、でも!!(笑)手抜きはリラキシンだからねラジオでは!ポンコツだった日のが一番癒された。といったお便りが続々と(笑)。つうか、そんなことより問題はラジオ本ですよ!!(笑)二冊目がそろそろ出るんですけど、シーズン8までしか行ってない(笑)、編集の渡邊くんはちょっとアレな人なんで(笑)。「9から16までを一冊にして、1月中に出しましょう」とか、ムッチャクチャなこと言い出すしどうすりゃいいんだ(笑)。
という訳で、そりゃあ残念だし、我が事ながらはっきりと文化的な損失だと思うけれども仕方ないすよ。文化なんて企業によって損失されるからこそ輝くんだからさ。企業が輝かせようとする文化なんてほとんどダメじゃんねえ(笑)。まあとにかく会社の上の方の人の決定だもん。僕だって「会社の上のほうの人」だけどさ(笑)。メジャーの会社の上のほうの人ってのは凄いですよ。名前も顔もわからない。インターネットみたい(笑)。
てな訳で、皆さん、残すところ9回しかないんで、一緒に楽しみましょう。あの人も、あの人も、あの人も久しぶりでブースに入ってくれます!以上、TBSの部、でした。
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