ビュロ菊だより

<ビュロ菊だより>No.101「<偽インスタグラム特別編“シンガポールに行く、だからガイドブックを買う。という人には対して役に立たない。でも、今後一生シンガポールに行かない事が決定している人にはそこそこ面白いかもしれない旅の報告”>」

2016/04/18 10:00 投稿

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 去る2月18日からシンガポールに行って来ました。「やっと取れたバカンス」と言いたい所なんですが、例によって半分は野暮用(ビジネス)です。何せ、雨期です。
 
 もし純然たるプライヴェート旅行だったら、ワタシはありとあらゆる情報を集め、少なくとも飲み食いだけは完璧なプランニングを立てたと思います。
 
 ワタシは年収が現在の10分の1以下の頃に海外ツアーが多かった人生で(因に、あくまで予感として、ですが、来年辺りからまた90年代のように海外ツアーが増えるのではないか?と思っていますが)、最盛期は、最多で2ヶ月間ヨーロッパだけでサーキットした事があります。
 
 その頃から、いや、そういう時期であるからこそ、情報を一粒も逃すまい、その町で一番の料理店に行くのだと、雑誌や海外の友人からクチコミのレコメンを集めまくり、ありとあらゆる手段を使って、注文する物まで決めてから海外に行きました。勿論、インターネットが無い頃です。
 
 今ではその100倍速、いやさ1000倍速で、そして精度や安定性も1000倍の情報が得られる状況ですが(ネットのお話だけでなく、旅行ガイド本の多さも、いまはものすごいですからね)、それでもまだやはり、外国の良さというのは、結局、行ってみないと解らない。という経験の重さをしっかり感じられる所でしょう。例えば、今回の旅で言えば「マーライオンちゅうのは世界中の人々が失望するほど小さい。訳ではない」「韓国の一般人旅行客は、未だに、昭和の海水着みたいな水着を着ている」という事を知りました。
 
 ワタシが純然たるプライヴァシーで行ったのは、最近だと(それでも4年前)ハワイですが、このときは、本屋さんに行った段階で挫折し、道端ジェシカのおともだちのマキ・コニクソンという、小憎らしい名前の人の(「ビューTVヴォーチェ」にたまに出てたし)ハワイ本を一冊だけ買って、半ば衝動的に行ったのですが(「レクイエムの名手」参照)、後から膨大なハワイ情報――雑誌の特集とか、ガイドブックとか――と「答え合わせ」をしたら、一カ所も間違いなく、つまり100点だったので、つまりこれは「ガイドブック本」が、肥満過多の状態にある。という事でしょう。有り余る情報の殆どはコレステロール(の、悪い方)である、と言えなくもない。
 
 とまあ、話しは滑るととめどないので、シンガポールに戻りますが、先ず第一に、半分とはいえビジネスで行くのだから、シートもビジネスだ。という訳で、ANAのビジネスで行きました。ビジネスで行くと、専用のラウンジがあって、ここのエグゼクティヴ感、ハンパないです。フリーフード、フリードリンク、というより、高級ホテルのブッフェですね。シートは革張りのソファーがほとんど。

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