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【自然災害メモリアル】第353回:飛騨川豪雨・飛騨川バス転落事故(1968)の日 [防災]乗り物は災害に強いなんて保証はない

2019/08/18 21:00 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

08月18日は、
飛騨川豪雨・飛騨川バス転落事故(1968)から51年です。

先日お伝えした台風から変わった温帯低気圧が被害をもたらした災害の一つになります。
岐阜県を中心に流れる飛騨川では、温帯低気圧になった元台風7号が再発達して、
寒冷前線を作り出したことで、岐阜県内は豪雨になりました。

元々台風の接近で注意報が出てはいましたが、解除後に岐阜県内は局地的な豪雨に見舞われ、
油断したところで観光バスが山崩れに巻き込まれるなどして、
一連の死者・行方不明者が133人に上ったとんでもない災害となりました。

しかも、このうちの104人はバスが転落したことによる死亡を占めています。
そのバスには僅か生存者3名というもので、全てのバス事故史上、最も死者を出した
災害・事故として記録されています。


今回は、
「乗り物は災害に強いなんて保証はない」をテーマにお伝えします。

最近は少しこのイメージを持つ人は少なくなりましたが、
「電車は大雨の時でも進む」とか、
「高速バスは遅れるが台風でも問題なく動く」とか、
そういうイメージを持っている人が結構いる時がありました。

一度自分が目にした悲しい話ですが、某無人駅で大雨によって運転見合わせになってしまい、
帰れなくなった時、そこに言わせていた人が隣の主要駅に電話をし始め、
何を問い合わせているのかと思ったら、沈黙を破るとてつもない怒号が無人駅の待合所を襲って
一方的な「こっちは電車を待っているんだよ!なんで電車が止まるんだよ!」と
理由など聞く気もない一点張りで10分は怒号をかましている人がいました。

正直、こんな人に付き合わされていた鉄道会社がかわいそうでなりません。
そりゃ多少は自分の中にも数パーセントはそれぐらい怒りたい気持ちもありました。
しかし、その日は大雨で数駅先の駅間で土砂崩れが発生して線路が埋まってしまい、
その日中の復旧は困難であることがあとから分かりました。

自然災害に色々迷惑かけられた気持ちもわかりますが、それを誰かに怒りを押し付けるのは
史上最低なことです。絶対にやってはいけません。

まずは、この状態に陥っているのはお互い様であることを例え酒で酔っぱらっていても
心のどこかに思っていられるようにしていて下さい。
むしろ、そんな怒りをぶつけたところで状況は変わりませんし、むしろ対応に追われている
人材を無駄に奪われて余計時間がかかってしまうだけです。

予定通りにいかなかったら、まずは仕方がないと思いましょう。
突然の豪雨なこともありますが、たいていは始めから大雨が予想されていたことであるケースが
多いです。判断を見誤った自分へのツケであることも留意しましょう。

また、数ヶ月前から計画していたものが数日前にしか分からない災害で全て台無しになった――
そういう辛い気持ちはわかりますが、自然と生きる日本だからこそそういうことは頻繁にあります。
日本人として、避けられないものであることは留意しておきましょう。

船や飛行機は特に、災害に弱く、冬の強風などでもあっさり欠航・遅延が発生します。
確かに電車やバスはそれよりかはマシですが、車両そのものよりも道路や地形に目を配ると
そっちの方も決して災害に強いとは言えません。鉄道ならばいくつかは山間部を通る場所だって
あります。川だって増水すればその道が脅威になることだってあります。
バスも同じで、決められたルートがどこも安全であることは移動に山あり谷ありの日本では、
絶対にありえないことです。普段快適に移動しているからこそ、そのような地形である日本を
忘れがちですが、今一度災害が起きやすい場所をたくさん通っていることを知りましょう。

高速道路や新幹線などといった高速機関でさえも、人が屈強に掘り進んだトンネルを通ります。
しかしこの先数十年、数百年先も安全である保障はありません。例えメンテナンスを重ねていても
表面上は良くても少しずつ劣化し、いずれはガタがきてしまいます。
「欧州での文化は古いもの程賞賛を受け、日本は新しいものが賞賛される」と言われますが、
日本の建造物にだっていずれは限界というものがやってきます。
200年耐久を掲げた瀬戸大橋が一大プロジェクトと言われているということは、
それ以外の構造物は果たして100年先まで耐えることができるかは疑問です。
今は鉄道の車両が次々と当時のものは引退していますが、線路やトンネルなどは
引退することはできません。壊れるまで永久に使用しなければならないのです。

道路だって同じです。山道のちょっと緩やかになった場所や峠にはたくさんのアスファルトが
ありますが、自然災害で山ごと地形が変わるようなことがあれば道は消滅するリスクは
大いにありえます。いつまでも当たり前に存在するものなどないことを知っておきましょう。

そして、乗り物は災害に強いわけではありません。
車でさえ30cm冠水した道路に突っ込めばエンジンが壊れてしまいます。
大正・昭和に作られたものが平成を超えて令和に進出した今、メンテナンスだけでは
限界の来ている場所も北海道のようにどんどんこれから出てきます。
風化という自然の摂理に逆らうことはできません。
災害に強くなっても、勝つことはできないのが今の時代です。
乗り物にだって限界があることを決して忘れないでください。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。


明日は京都府で発生した、京都地震(1830)を紹介します。

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