どうも、
管理者のNDです。

08月13日は、
文治地震(1185)から834年です。

この地震は、被害の大きかった畿内周辺で発生した地震と見られていますが、
詳しいことは分かっていない地震の一つです。

しかし、記録の範囲では中四国から関東までの広範囲に被害があったとみられ、
規模も推定では、M7.4と推定されています。
近代でこの記録が当てはまるのは、なかなかありません。

直下型地震で1995年の兵庫県南部地震が挙げられますが、関東までは被害を及ぼしていないです。
かといって、濃尾地震では被害の範囲が当てはまりつつも規模がけた違いです。
一回り小さい東南海地震などの可能性も薄いとなると、
規模を信じるならこの地震は奈良周辺で起きるやや深発の地震が
個人的に当てはまりそうな気はします。

今回は、
「数値だけでは地震の被害度は判断できない」をテーマにお伝えします。

チャット欄を見ていると、地震一つ一つを規模と震度で決めつけている人がいますが、
数値で見ることには一定の懸念事項を留意して扱わなければなりません。

気象庁の定める数値というのは、あくまで客観的な評価をされているものですから、
例外の多い自然相手に何でも通用するとは限りません。

ちなみに震度の値は、数値ごとに均等な境界というわけではありません。
例えば震度2と震度3、震度4と震度5弱では範囲がだいぶ変わります。
震度4の弱い方と強い方では結構な差が出たりします。
元々震度5と6を2つに分けたのもこれが理由ですので、
ある意味では4は分けられない範囲でギリギリということになりますから
5弱に近い4ということもあるのです。

しかし、細かく見ると同じ計測震度が例えば5.8なら震度6弱なのですが、
直下型と沖合の揺れ方ではまただいぶ変わります。
そして、揺れの周期において人が最も恐怖を感じるのが1~1.5秒周期で、被害も大きくなる
キラーパルスが生じると6弱という表現一つでは中々説明が難しくなります。

また、当放送でも表示しているgalは、揺れの周期が上記の値から離れる程、
同じ値でも揺れは小さくなります。
だから500galになったからと言って直ちに大地震クラスになるとは限らない点に注意です。

この知識は知っておかないと、数値に惑わされるだけになってしまいますから
例外があること、被害の状況を数値だけで判断しないこと、
この2点が重要です。デマや誤情報を増やさない為にも、是非覚えておいてください。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。


明日は神奈川県で発生した、玄倉川水難事故の日(1999)を紹介します。