どうも、
管理者のNDです。
6月24日は、
北八ヶ岳天狗岳噴火(888)から1131年です。
この噴火は、一応一説にあるだけなのですが、一応山体崩壊によって
千曲川で大洪水を引き起こすなどして死者も多数出たということになっています。
文献としては様々なことがあるのですが、噴火の地質的証拠が見つかっていません。
本当に大噴火が起きたのか、あまり定かではないものだったりします。
今回は、
「予見できない噴火もある」をテーマにお伝えします。
噴火の種類は大きく分けて、3つあることはだいぶ以前の防災記事でもお伝えしたように、
水蒸気噴火、マグマ水蒸気噴火、マグマ噴火の3種類があります。
しかし、このうちの特に水蒸気噴火については同じ火山活動といえど、
前兆を捉えることがやや難しい傾向にあります。実際に御嶽山の噴火では言うまでもなく
この噴火で、8分前で噴火の前兆を捉えるも、判断をためらっている時に噴火が発生してしまうなど
ノイズとあまり見分けがつかない状態でいきなり噴火活動を始めることもあります。
ただ、火山の様子は現地にいる人が一番火山と密接な場所にいるので、
明らかな急な異変に気付いたら、その第六感は信じた方がよいかもしれません。
ただ、少なくとも噴火の音など、五感でわかるレベルの異変を気づいたらとにかく1分以内に
避難できる場所を見つけなければなりません。火口周辺なら1分どころか20秒ぐらいがリミットです。
登山コースなどには、火山だと多くの場所で噴煙などを緊急に避けるための簡単な
コンクリート製のトンネルみたいなものが存在していることがあります。
防空壕といってもいいような構造をしています。
自分も伊豆大島などには少なくともあることを確認していますが、案外シンプルな作りです。
もしもの時は、自分の服と一緒に酸素を確保しつつ―― ということが求められます。
そのあたりは、火山登山する上に置いての基礎知識になりますので、
それは各自で学んでください。
尚、基本的に大規模な噴火になるほど予見はしやすい傾向にありますが、
その猶予時間が何時間なのか、何日なのかはわかりません。
しかし、少なくともVEI5(世界定義での大噴火)以上で突如とした大噴火が起きた場合には
多くの文献で事前に避難が出来ていることが多いです。
フィリピンで発生した20世紀最大の噴火、ピナツボ火山の大噴火に至っては、
高度40000mを超す噴煙高度で冷夏を及ぼした程のものでしたが、
事前に予見することができて、死者はそれでも出てはいるものの、
数万人という命が避難によって救われました。
しかし、伊豆大島の三原山噴火ケースのように、すでに噴火しているのに
より規模の大きな噴火や危険な新箇所での噴火が発生することまで予見ができない時もあります。
当然ですが、そうなると命の危険もあります。
気象庁がレベル3などの入山規制が出ている場所では、いつレベル4~5クラスの噴火になっても
おかしくないということを入念においておかないといけません。
もちろん、2018年の新燃岳のようにピークがレベル4以上のものに至ることなく、
どうにか火山活動が終息するケースもありますから、悲観的になりすぎも良くないですが。
一応現段階では、レベル1~2がレベル5クラスの噴火を起こしたことはないですが、
海底火山などは噴火警戒レベルを運用していないことも多く、陸地に比較的近い場所もありますので
注意が必要です。伊東市のすぐ沖は海底火山が存在しています。
※ここは噴火警戒レベルが存在します。
陸地に比べて、地震以外で噴火の予兆を捉えるのが比較的難しい傾向にはあります。
プレート境界付近だったりして、地殻の動きが比較的活発ですので、数十年に1回ぐらいは
伊豆半島~伊豆諸島での火山帯は活動を起こしやすい場所ですので、
生きている間にはこの辺りでまた何か起きてもおかしくないと身構えておくと良いです。
こうした予見できない噴火に対応するためには、定期的に火山噴火の意識を持っておくこと、
それに限ります。地震同様突然起こってもすぐに対処ができるような
自分を作っておくことが重要です。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は山口県で発生した、山口県北部地震(1997)を紹介します。
管理者のNDです。
6月24日は、
北八ヶ岳天狗岳噴火(888)から1131年です。
この噴火は、一応一説にあるだけなのですが、一応山体崩壊によって
千曲川で大洪水を引き起こすなどして死者も多数出たということになっています。
文献としては様々なことがあるのですが、噴火の地質的証拠が見つかっていません。
本当に大噴火が起きたのか、あまり定かではないものだったりします。
今回は、
「予見できない噴火もある」をテーマにお伝えします。
噴火の種類は大きく分けて、3つあることはだいぶ以前の防災記事でもお伝えしたように、
水蒸気噴火、マグマ水蒸気噴火、マグマ噴火の3種類があります。
しかし、このうちの特に水蒸気噴火については同じ火山活動といえど、
前兆を捉えることがやや難しい傾向にあります。実際に御嶽山の噴火では言うまでもなく
この噴火で、8分前で噴火の前兆を捉えるも、判断をためらっている時に噴火が発生してしまうなど
ノイズとあまり見分けがつかない状態でいきなり噴火活動を始めることもあります。
ただ、火山の様子は現地にいる人が一番火山と密接な場所にいるので、
明らかな急な異変に気付いたら、その第六感は信じた方がよいかもしれません。
ただ、少なくとも噴火の音など、五感でわかるレベルの異変を気づいたらとにかく1分以内に
避難できる場所を見つけなければなりません。火口周辺なら1分どころか20秒ぐらいがリミットです。
登山コースなどには、火山だと多くの場所で噴煙などを緊急に避けるための簡単な
コンクリート製のトンネルみたいなものが存在していることがあります。
防空壕といってもいいような構造をしています。
自分も伊豆大島などには少なくともあることを確認していますが、案外シンプルな作りです。
もしもの時は、自分の服と一緒に酸素を確保しつつ―― ということが求められます。
そのあたりは、火山登山する上に置いての基礎知識になりますので、
それは各自で学んでください。
尚、基本的に大規模な噴火になるほど予見はしやすい傾向にありますが、
その猶予時間が何時間なのか、何日なのかはわかりません。
しかし、少なくともVEI5(世界定義での大噴火)以上で突如とした大噴火が起きた場合には
多くの文献で事前に避難が出来ていることが多いです。
フィリピンで発生した20世紀最大の噴火、ピナツボ火山の大噴火に至っては、
高度40000mを超す噴煙高度で冷夏を及ぼした程のものでしたが、
事前に予見することができて、死者はそれでも出てはいるものの、
数万人という命が避難によって救われました。
しかし、伊豆大島の三原山噴火ケースのように、すでに噴火しているのに
より規模の大きな噴火や危険な新箇所での噴火が発生することまで予見ができない時もあります。
当然ですが、そうなると命の危険もあります。
気象庁がレベル3などの入山規制が出ている場所では、いつレベル4~5クラスの噴火になっても
おかしくないということを入念においておかないといけません。
もちろん、2018年の新燃岳のようにピークがレベル4以上のものに至ることなく、
どうにか火山活動が終息するケースもありますから、悲観的になりすぎも良くないですが。
一応現段階では、レベル1~2がレベル5クラスの噴火を起こしたことはないですが、
海底火山などは噴火警戒レベルを運用していないことも多く、陸地に比較的近い場所もありますので
注意が必要です。伊東市のすぐ沖は海底火山が存在しています。
※ここは噴火警戒レベルが存在します。
陸地に比べて、地震以外で噴火の予兆を捉えるのが比較的難しい傾向にはあります。
プレート境界付近だったりして、地殻の動きが比較的活発ですので、数十年に1回ぐらいは
伊豆半島~伊豆諸島での火山帯は活動を起こしやすい場所ですので、
生きている間にはこの辺りでまた何か起きてもおかしくないと身構えておくと良いです。
こうした予見できない噴火に対応するためには、定期的に火山噴火の意識を持っておくこと、
それに限ります。地震同様突然起こってもすぐに対処ができるような
自分を作っておくことが重要です。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は山口県で発生した、山口県北部地震(1997)を紹介します。
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