どうも、
管理者のNDです。

6月23日は、
昭和新山隆起噴火(1944)から75年です。

北海道で発生したこの噴火は、実に10月末まで17回も大噴火を繰り返した暴れ火山でした。
火山活動全体では1年以上続き、この6月23日から翌年の9月20日まで続いていました。

大地震が目立った戦時中の出来事に、このような噴火活動は地元の人以外は
中々知る由もないと思いますが、決してこの災害も忘れてはならないものです。

尚、この噴火活動全体で死者1人が出ました。


今回は、
「火山に近い震源の地震を噴火前兆と捉えないで欲しい。」をテーマにお伝えします。

よく、箱根付近や富士山付近で地震が起きたからと言って、すぐに火山と直結させる人が
いますが、別に火山の近くにも活断層帯というのは普通に存在するものです。

基本的に大地震と火山の関係は独立していることも多いです。

また火山性地震など、火山活動によるものは基本的にごく浅い震源であることが
ほとんどで、深さ20km以上の物だった場合は、基本的に普通の地震です。
火山活動に大きく影響を与える地震なら、少なくとも規模の大きな地震じゃなければなりません。

M2~3の地震ですぐに恐れないようにしてください。

また、比較的火山性地震と見分けがつきやすいのは、規模の割に震度が大きいことです。
もちろん、火山のほぼ直下であることが条件ですが、M2とかでも震度3~4を観測しやすいのが
この火山性地震だったりします。
実際に箱根の地震では、そういうことがありました。
また、群発地震化しやすい傾向もあります。短時間で何度も小さな地震が多発している時になって
初めて火山性地震じゃないかと心配してください。

極稀に桜島大正噴火のように、大噴火の直前の大地震が観測されることがありますが、
その場合は別途気象庁が火山の前兆を捉えていることがほとんどですから、
いきなり大地震からの噴火という前に、何かしらの兆候は出ているはずです。
まずは落ち着いて、火山近くの震源だからといって、なんでもかんでも不安になるのは
避けてください。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。


明日は長野県で発生した、北八ヶ岳天狗岳噴火(1944)を紹介します。