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【自然災害メモリアル】第205回:有珠山文政噴火(1822)の日 [防災]意表を突くからこそ災害は怖い

2019/03/23 21:50 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

3月23日は、
有珠山文政噴火(1822)から197年です。

有珠山といえば、2000年に噴火したことがある胆振地方の火山ですが、
この1822年にも大きな噴火をした記録が残っています。特にこの時の噴火は
当時アイヌだった北海道に非常に大きな影響を与えました。

記録に残っているだけでも、78~100人の死者がいたと推定されていて、
森林が噴火で焼失、海岸の集落が壊滅するなど甚大な被害がありました。

3月9日から地震が増加、12日から噴火活動があった為、既に避難はしていたのですが、
不運にも前日に大雨が降って噴煙も減少したことから噴火活動が減衰してきたと
当時の地元住民が一時的に帰還してしまったところに当日更なる噴火が発生して
犠牲者が多数出る活動となってしまいました。
主に被害を受けた場所は現在の虻田町にあたる、アブタコタン(アイヌ語で虻田集落)です。
自然災害は人をも欺くからこそ、恐怖であることを記録で伝えられているような気さえする、
まさに意表を突いた災害となりました。

今回は、
「意表を突くからこそ災害は怖い」をテーマにお伝えします。

自然災害で被害が大きくなる時は、いつも"想定外"とか、"まさか"といった言葉が飛び交う時です。
人は実に欲深い生き物で、少しでも先のことを誰よりも早く予測したくなるものです。

しかし、自然災害はこれまでに何度となく人の意表を突く形で繰り返し災害は起きてきました。
特にこれまでに震災名として残っているものはいずれも「意外な形」というものがあります。

関東大震災は、強風という条件が重なったことから火災による想像以上の災害になりました。
阪神淡路大震災は、発生確率が非常に低いとされていた都市で直下型地震が発生したことが
人の意表を突く形で大震災となっています。しかも神戸市が完全に震源地だったのは
まさに最悪と言える平成の大震災の一つです。
東日本大震災は、言うまでもなくその規模の強さが想定外でした。
M9.0はこれまで空想とさえ言われた程、信ぴょう性さえ疑われるこの規模が
現実となって日本を襲ったのです。

大地震は意外に発生するタイミングでかなりその後の災害度合いが変わる重要な要素です。
季節や時間だけでなく、その時の環境や時代の背景さえも関わってきます。
しかし、あらゆる事象を想定内に終わらせることは非常に難しいのであまり意識しすぎても
不安の幅が広がってしまうばかりです。意表を突く時がどんなものかを知った後は、
それがどのように自分が立ち回れるか、考えてみると良いかもしれません。

寝静まっている時間から、エレベーターに乗っている時間まで、様々なシーンがあると思います。
これまでのブロマガでも色々紹介していますので、シチュエーションを考える際の
材料にして頂けたら嬉しいです。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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