どうも、
管理者のNDです。
3月7日は
北丹後地震(1927)から92年です。
近畿地方を代表する大地震の一つですが、そこそこしか知れ渡っていない地震災害です。
この大震災は、実は戦時戦後四大地震以上に被害を受けており、関東大震災から間もなくして
3度目の大地震が起きたことになります。死者は2925人を数え、全壊家屋も1万軒以上にのぼります。
この震源地は名前からしても分かる通り、京都府北部が震源で、
阪神淡路大震災と同じ、M7.3でした。この地震では、直下型地震という割には
被害範囲も広く、京都府北部周辺に限らず鳥取県の米子市にまで被害を及ばせています。
大阪市内は、地割れや泥水を吹き出すなどして家屋が浸水して液状化現象に
見舞われるなどしています。
また、大地震に見舞われた阪急百貨店では地震に驚いた客たちが、"食い逃げ"をして
あらぬところで大きな被害に見舞われた場所もありました。
しかしながら、実はこの地震の出来事が契機となり、今ファストフード店やラーメン屋さんでも
よく見かける"食券"が日本でも導入するようになりました。
この地震は、ある意味関東大震災などから立て続けに起こったことで人々の関心も強く、
研究者にとっては興味深いデータや調査結果を得られることとなり、
大きく地震学を進展させたものとなっています。現在の緊急地震速報技術は、
この北丹後地震があったことで"P波"を知ることができたともいえるのです。
それでも大地震による被害は一瞬で全てを失うものに変わりはありません。
京丹後市では、7~9割の家屋が倒壊していて小学校も被災しています。
発生時刻も春先とはいえ、丁度日没前後の時間だった為、火災も著しいものでした。
京丹後市峰山町では住宅だけでなく工場までも巻き込み、97%が焼失、
人口の22%が死亡するという壊滅的かつ絶望的な状況と言えます。
復興するにもさぞ手がつけられず、メンタル面でもそうすぐには立ち直れなかったものと思います。
今回は、
「小学生時代の教訓"か"・"は"」をテーマにお伝えします。
前回に引き続き、今回は"か"と"は"について説明していきます。
この二つはほぼ同義です。
"か"は、駆けない で、
"は"は、走らない です。
前回の「お:押さない」と同様に、これを守らないと人としての秩序を失い、
効率を維持することができません。避難の際に大事なのは、自分勝手な行動をとらないことです。
特に組織の一員として動く時は厳守が原則中の原則です。組織の意味は多義にわたります。
学校や会社であれば学生・生徒・社員ならその組織に、
あなたがスーパーや駅などにいれば建物にいる人たちの組織一員ということになります。
その時のリーダーはもちろん従業員です。最も建物のことを知っているが故に訓練も重ねています。
時にはバスや電車の中ということも考えられます。災害は突然やってくるものですから、
外に避難することになった場合は、誰が主軸になるかを冷静に判断して従うようにしてください。
また、走れば早く避難出来ていいじゃないかと思う人も多いですがそうではありません。
これは最近よく話題になっているエスカレーターが最も例えやすいです。
よく左は速度に合わせて乗る人、右は階段を上るように上がっていく人がいて
効率が良いように見えるのですが、全体でみると輸送量としては実は左右両者とも
エスカレーターの速度に従ってその場で止まっている方が大量の人を輸送できるのです。
※よくわからない方はググってみてください。図ありの解説があります。
これと同じ原理で、避難時も非常口などは限られますから迅速な避難が求められます。
しかし、それはただ走ることが迅速というわけではありません。全員が避難するために
自分自身が定められたコースに従うことこそが、全体の最善に繋がるのです。
人は欲深いものです。100人いれば10人ぐらいは走り出そうとする人がいてもおかしくありません。
しかも、理解しているからこそ走る人と、理解していなくて走り出す人双方いるのです。
後者は想像しやすいですが、前者は完全に"我先思考"です。このエゴをいかに抑制するかは
これまでやってきた日々の避難訓練にあるのです。決して他人事だと思ってはいけません。
しっかり全員がかけない・はしらないを守ってくれることが、
災害の多い日本で全員が生き延びるための方法となるのです。
ただ単純に"慌てて走ったら転ぶぞ"という、子供向けの意味合い以上に
この"か"・"は"には意味が込められたものだと私は思っています。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
3月7日は
北丹後地震(1927)から92年です。
近畿地方を代表する大地震の一つですが、そこそこしか知れ渡っていない地震災害です。
この大震災は、実は戦時戦後四大地震以上に被害を受けており、関東大震災から間もなくして
3度目の大地震が起きたことになります。死者は2925人を数え、全壊家屋も1万軒以上にのぼります。
この震源地は名前からしても分かる通り、京都府北部が震源で、
阪神淡路大震災と同じ、M7.3でした。この地震では、直下型地震という割には
被害範囲も広く、京都府北部周辺に限らず鳥取県の米子市にまで被害を及ばせています。
大阪市内は、地割れや泥水を吹き出すなどして家屋が浸水して液状化現象に
見舞われるなどしています。
また、大地震に見舞われた阪急百貨店では地震に驚いた客たちが、"食い逃げ"をして
あらぬところで大きな被害に見舞われた場所もありました。
しかしながら、実はこの地震の出来事が契機となり、今ファストフード店やラーメン屋さんでも
よく見かける"食券"が日本でも導入するようになりました。
この地震は、ある意味関東大震災などから立て続けに起こったことで人々の関心も強く、
研究者にとっては興味深いデータや調査結果を得られることとなり、
大きく地震学を進展させたものとなっています。現在の緊急地震速報技術は、
この北丹後地震があったことで"P波"を知ることができたともいえるのです。
それでも大地震による被害は一瞬で全てを失うものに変わりはありません。
京丹後市では、7~9割の家屋が倒壊していて小学校も被災しています。
発生時刻も春先とはいえ、丁度日没前後の時間だった為、火災も著しいものでした。
京丹後市峰山町では住宅だけでなく工場までも巻き込み、97%が焼失、
人口の22%が死亡するという壊滅的かつ絶望的な状況と言えます。
復興するにもさぞ手がつけられず、メンタル面でもそうすぐには立ち直れなかったものと思います。
今回は、
「小学生時代の教訓"か"・"は"」をテーマにお伝えします。
前回に引き続き、今回は"か"と"は"について説明していきます。
この二つはほぼ同義です。
"か"は、駆けない で、
"は"は、走らない です。
前回の「お:押さない」と同様に、これを守らないと人としての秩序を失い、
効率を維持することができません。避難の際に大事なのは、自分勝手な行動をとらないことです。
特に組織の一員として動く時は厳守が原則中の原則です。組織の意味は多義にわたります。
学校や会社であれば学生・生徒・社員ならその組織に、
あなたがスーパーや駅などにいれば建物にいる人たちの組織一員ということになります。
その時のリーダーはもちろん従業員です。最も建物のことを知っているが故に訓練も重ねています。
時にはバスや電車の中ということも考えられます。災害は突然やってくるものですから、
外に避難することになった場合は、誰が主軸になるかを冷静に判断して従うようにしてください。
また、走れば早く避難出来ていいじゃないかと思う人も多いですがそうではありません。
これは最近よく話題になっているエスカレーターが最も例えやすいです。
よく左は速度に合わせて乗る人、右は階段を上るように上がっていく人がいて
効率が良いように見えるのですが、全体でみると輸送量としては実は左右両者とも
エスカレーターの速度に従ってその場で止まっている方が大量の人を輸送できるのです。
※よくわからない方はググってみてください。図ありの解説があります。
これと同じ原理で、避難時も非常口などは限られますから迅速な避難が求められます。
しかし、それはただ走ることが迅速というわけではありません。全員が避難するために
自分自身が定められたコースに従うことこそが、全体の最善に繋がるのです。
人は欲深いものです。100人いれば10人ぐらいは走り出そうとする人がいてもおかしくありません。
しかも、理解しているからこそ走る人と、理解していなくて走り出す人双方いるのです。
後者は想像しやすいですが、前者は完全に"我先思考"です。このエゴをいかに抑制するかは
これまでやってきた日々の避難訓練にあるのです。決して他人事だと思ってはいけません。
しっかり全員がかけない・はしらないを守ってくれることが、
災害の多い日本で全員が生き延びるための方法となるのです。
ただ単純に"慌てて走ったら転ぶぞ"という、子供向けの意味合い以上に
この"か"・"は"には意味が込められたものだと私は思っています。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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