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【自然災害メモリアル】第134回:大正桜島噴火・桜島地震(1914)の日 [防災]街から逃げる必要性

2019/01/12 21:00 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

1月12日は、
大正桜島噴火・桜島地震から105年です。


噴火史で語られないことはないであろう、非常に有名な桜島の噴火です。
噴火に関してはもはや概要は言うまでもないので、後者の桜島地震を中心にここでは紹介します。
この地震は、噴火の前ではなく、噴火の後に発生したことに注目です。

この地震で、当時の推定震度で鹿児島県の鹿児島市内は震度5~6を観測し、
当時最大と言える階級を観測していて、地震の規模もM7.1と非常に大きな地震なのですが、
実はこの地震は一般的な火山性地震の定義から少しプラスして発生したものになります。

そもそも、火山性地震でここまで大規模な地震を起こすことは異例です。
(火山性地震は通常M6程度まで)
この地震では、マグマの侵入によって地殻強度が低下し、
元々蓄えられたひずみが解放され、大地震につながったとされています。

そしてこの地震によって、死者29人が出ましたが、同時に鹿児島湾内では
約2mの津波が発生したり、住民への不安が加速する中で流言飛語までもが発生し、
市外に避難しようとする人々も続出して、大混乱になりました。

今回は、
「街から逃げる必要性」をテーマにお伝えしていきます。

大規模な避難指示も出ず、ただ単純に大きな噂を聞いて、その噂通りに避難することを
考えることは良いかどうかだけ、今回は問うてみたいと思います。

流石に島が火山島で明らかに危険が迫っている中で、避難指示が出れば
たとえ出ていなかろうか、当然強制力は強いし、納得だって出来るでしょう。
しかし、そうでもない状態で、自分の目で「避難指示」の有無を見ることができずに
周囲の情報だけで、その情報に近しいことを聞いたとき、あなたはそこで避難に踏み切るかどうか
少し考えてみます。
自分の家が、今にも噴石が流れてきそうな状態など、まずは自分に迫る危機感をどの程度
受けているかも避難の要素においては重要なことになります。
○○が起きたから、必ず避難する といったことは、確かに確実性のある安全を手に入れるならば
致し方ない、大事なことかもしれませんが、一番大変なのは離れた場所も安全は必ずしも
手に入らないことです。もし、離れた先の方が危険が大きければ移動した分だけ損しますし、
何より確証性のない情報を信じ込んだことによるショックは大きいものになります。
地震や火山の噴火で全域など大雑把な情報を見聞きしたら、大事なことは情報の真偽性ですが
次に、自身が本当に避難が必要か、そして状況によってはその場を大きく離れるべきなのか
どうかを考えてみてください。



今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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