どうも、
管理者のNDです。
12月21日は、
昭和南海地震から72年です。
この地震は非常に有名な地震だと思います。戦時戦後四大地震の最後に起きた地震でもあり、
戦後復興を目指す日本にとってはさらなる追い討ちをかけられた大地震となりました。
死者はこの地震でも実に1443人を記録し、4年連続の死者1000人を超える大地震でした。
平成の現状でも「最近災害が多いな」とか「災害列島日本、活動期に来ているのか?」
などと騒がれますが、昭和のこの時期の方が明らかに異常な活動をしています。
なお、昭和東南海地震など12月に大地震が多く見られています。
平成になってからは呪われているように3月で大地震がやや多い現状がありますが、
結果的に大地震がいつ来るかは分散するために何とも言えません。
ちなみに、皆さんが苦手とする時間帯にこの大地震も来ていました。
冬至前後で一年で最も日の短くかつ厳しい寒さである時、
即ち、未明の4時台に発生しています。委託観測所での記録では、
三重県から高知県の西側まで幅広い範囲で当時の最大震度階級6を記録し、
普段大地震が起きないイメージであるはずの、香川や岡山でも最大震度6を記録しました。
九州や東海地方では震度5を、九州の長崎・関東と和歌山県南方沖震源から、
非常に離れた場所でさえも震度4を記録しています。
南海トラフ巨大地震は、今起きればこれまでの常識を覆すような災害を起こしかねません。
まだ72年という時ですが、平成生まれの現代人には馴染みのカケラもない地震ですから、
この地震がいかに恐ろしいか、身をもって知る前に対策を始めておくことが大事です。
そしてこの地震による影響を大きく受けたのは高知県で、この日から年が明けてもなお
高知市内では水が引かないという現象に悩まされました。この現象は結果的に
地盤沈下によるものでありましたが、一度浸水した地域が数十日間冠水するという
これまでの津波イメージとはまた異なる、被害の受け方をする場合もあります。
特に地盤沈下による長期的な災害は、インフラなどの復旧を遅らせることにもつながる為、
長きにわたって不便な生活を強いられることになります。高知~和歌山の沿岸部はもちろん、
東海地震などでも考えられる地盤沈下は、沿岸部民にとっては必要な想定とされています。
直後の巨大な一撃を喰らった後、その余韻に耐える新たな被災地の章が始まることを
覚えておき、備蓄が不足に感じたら買い足しておきましょう。
今回は、
「珍しい震源を知る(四国編)」をテーマにお伝えしていきます。
最後になりましたが、四国地方の珍しい震源です。
しかし、実は内陸直下型の地震は四国地方ではめったに起きた事例がなく、
近代ではM6.5以上の地震は起きたことがなく、M6クラスも僅か2例のみです。
香川県では、
面積が小さいがゆえに他県よりも非常に珍しい震源になっています。
瀬戸内海中部震源などの地震も少なく、基本的に香川県での直下型は徳島県北部震源からの
影響を受けることがほとんどです。香川県震源での大地震事例はありませんが、中央構造線上に
あるため、巨大地震が近くの震源で発生する可能性はある為、決して油断はできません。
直下型地震の揺れのメカニズムを起震車等で体験して、地震の恐怖を改めて認識すると
冷静に中央構造線関連の大地震が起きた時に対策が取れると思います。
徳島県は、
北部での震源が比較的多く、時々強めの地震が起きることもあります。
また四国の中ではまだ弱くても有感地震発生の頻度が高い震源にはなります。
三好方面が震源になる場合、徳島市方面が震源になる場合で基本的には大きく二つに分かれますが
大地震を引き起こす要素がある中央構造線上に当たる為、これらの地震はむしろその地震への
貴重な軽い体験だと思ったほうがよいです。近い将来のうちに来る可能性は南海トラフ地震ほど
高くはないですが、突然の大地震は確率関係なく起きればそれが事実になります。
統計に惑わされずに、南海トラフ巨大地震への対策に加えて直下型地震への備えを必要とし、
緊急地震速報などを過信せず、揺れを感じたらすぐに身を守る訓練をしておくと高齢者でも
素早く身を守れますので、是非定期的な訓練をお勧めします。
愛媛県では、南予地方が少し地震が多く、中予と東予は滅多に震源になることがありません。
一方、安芸灘・伊予灘・豊後水道などの海震源は比較的地震が多く、安芸灘は10~20km程度の、
他は深さ40~70kmの地震が起きることが多いので、広い範囲で地震を感じることがある地震に
よく見舞われます。規模が多いとそれだけ大地震の被災地域も大きくなるので、地震への備えは
他地域への支援が来ると思わずに孤立した場合を考えて、長期的な備えができるような対策が
必要です。南海トラフ巨大地震でも愛媛県は十分に被災する可能性がある為、西日本の中で
平均的な地震頻度の割には、様々な大地震のリスクを背負っています。また、山地が多い上に
海に囲まれている部分も多く、地盤沈下や液状化しやすい東予地方では、
大地震が来ただけで危険が及ぶことも多いです。すぐに避難ができるように地震が来た際の
危険な地域と、避難経路をしっかり把握しておいてください。津波・地震の双方から確認の
必要があります。市街地でも少し離れればすぐに土砂災害警戒区域がありますから、小規模から
大規模に至るまで孤立しやすい環境となります。大地震後の避難生活にしっかりとした対策を
たてておくことで防災に強い自治体を作れますので、一人一人の対策を心がけていってください。
最後になりましたが、高知県は
南海トラフ巨大地震が非常に騒がれるのに、普段からは滅多に地震が発生しない地域です。
唯一高知県中部震源とする地震でたまに中程度の地震が起きることがある程度ですが、
地震への関心は常に南海トラフ巨大地震のリスクから、高い位置にはあります。
大地震中に避難をしないと間に合わない場所に位置する地域もありますが、高知県は山間部が
多いので土砂崩れさえ発生しなければ山へ逃げる手段が多く存在します。時に道ではない場所を
突き進んで命を守る手段に出ることも考えると良いです。高い建物がどこかを把握し、
津波から逃げられる位置を把握できると心強いです。また、普段地震が少ない分地震が起きれば
たちまち驚くことも多いのが事実です。緊急地震速報など、情報を手に入れる情報源を複数持ち、
再度避難の必要があるかどうかなど、瞬間的よりも長いスパンで見た一連の被災地生活を
一度シミュレーションし、対策を建てると良いです。普段は土佐湾や四国沖の震源さえも少ないので
東北地方よりも恐怖感は上になる人が多い地域です。日頃の訓練で恐怖感を覚えておき、
大地震が来て驚いても、訓練したことを思い出しながら避難ができるようになれば最高です。
これで、47都道府県すべての珍しい震源を2週間にわたってお伝えしてきましたが
以上となります。各都道府県どころか、同じ都道府県でも全然対策の仕方が違う場所もあります。
沿岸部・山間部、商業地か住宅地か、住まいによっても変われば、
普段地震が多い地域と少ない地域では意識の仕方も違い、その県で当たり前な備えが現実的でない
箇所も存在します。その場合には長いスパンで防災できる家具の固定などが非常に有意義になります
から、普段地震が少ない地域だなと自覚していれば、そういう場所でこそ予期せぬ大地震に
備える行動にうつしてみてください。これから大掃除の時期ですから必ず役に立ちます。
しばらく連載の中の連載という形でお伝えしてきましたが、
皆さんの防災への意識が少しでも高くなり、必要以上の恐怖は抑えることができたら
大変うれしいです。今年もあと少しとなってきましたが、
各都道府県で皆さん自身災害への備えを是非してみてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
12月21日は、
昭和南海地震から72年です。
この地震は非常に有名な地震だと思います。戦時戦後四大地震の最後に起きた地震でもあり、
戦後復興を目指す日本にとってはさらなる追い討ちをかけられた大地震となりました。
死者はこの地震でも実に1443人を記録し、4年連続の死者1000人を超える大地震でした。
平成の現状でも「最近災害が多いな」とか「災害列島日本、活動期に来ているのか?」
などと騒がれますが、昭和のこの時期の方が明らかに異常な活動をしています。
なお、昭和東南海地震など12月に大地震が多く見られています。
平成になってからは呪われているように3月で大地震がやや多い現状がありますが、
結果的に大地震がいつ来るかは分散するために何とも言えません。
ちなみに、皆さんが苦手とする時間帯にこの大地震も来ていました。
冬至前後で一年で最も日の短くかつ厳しい寒さである時、
即ち、未明の4時台に発生しています。委託観測所での記録では、
三重県から高知県の西側まで幅広い範囲で当時の最大震度階級6を記録し、
普段大地震が起きないイメージであるはずの、香川や岡山でも最大震度6を記録しました。
九州や東海地方では震度5を、九州の長崎・関東と和歌山県南方沖震源から、
非常に離れた場所でさえも震度4を記録しています。
南海トラフ巨大地震は、今起きればこれまでの常識を覆すような災害を起こしかねません。
まだ72年という時ですが、平成生まれの現代人には馴染みのカケラもない地震ですから、
この地震がいかに恐ろしいか、身をもって知る前に対策を始めておくことが大事です。
そしてこの地震による影響を大きく受けたのは高知県で、この日から年が明けてもなお
高知市内では水が引かないという現象に悩まされました。この現象は結果的に
地盤沈下によるものでありましたが、一度浸水した地域が数十日間冠水するという
これまでの津波イメージとはまた異なる、被害の受け方をする場合もあります。
特に地盤沈下による長期的な災害は、インフラなどの復旧を遅らせることにもつながる為、
長きにわたって不便な生活を強いられることになります。高知~和歌山の沿岸部はもちろん、
東海地震などでも考えられる地盤沈下は、沿岸部民にとっては必要な想定とされています。
直後の巨大な一撃を喰らった後、その余韻に耐える新たな被災地の章が始まることを
覚えておき、備蓄が不足に感じたら買い足しておきましょう。
今回は、
「珍しい震源を知る(四国編)」をテーマにお伝えしていきます。
最後になりましたが、四国地方の珍しい震源です。
しかし、実は内陸直下型の地震は四国地方ではめったに起きた事例がなく、
近代ではM6.5以上の地震は起きたことがなく、M6クラスも僅か2例のみです。
香川県では、
面積が小さいがゆえに他県よりも非常に珍しい震源になっています。
瀬戸内海中部震源などの地震も少なく、基本的に香川県での直下型は徳島県北部震源からの
影響を受けることがほとんどです。香川県震源での大地震事例はありませんが、中央構造線上に
あるため、巨大地震が近くの震源で発生する可能性はある為、決して油断はできません。
直下型地震の揺れのメカニズムを起震車等で体験して、地震の恐怖を改めて認識すると
冷静に中央構造線関連の大地震が起きた時に対策が取れると思います。
徳島県は、
北部での震源が比較的多く、時々強めの地震が起きることもあります。
また四国の中ではまだ弱くても有感地震発生の頻度が高い震源にはなります。
三好方面が震源になる場合、徳島市方面が震源になる場合で基本的には大きく二つに分かれますが
大地震を引き起こす要素がある中央構造線上に当たる為、これらの地震はむしろその地震への
貴重な軽い体験だと思ったほうがよいです。近い将来のうちに来る可能性は南海トラフ地震ほど
高くはないですが、突然の大地震は確率関係なく起きればそれが事実になります。
統計に惑わされずに、南海トラフ巨大地震への対策に加えて直下型地震への備えを必要とし、
緊急地震速報などを過信せず、揺れを感じたらすぐに身を守る訓練をしておくと高齢者でも
素早く身を守れますので、是非定期的な訓練をお勧めします。
愛媛県では、南予地方が少し地震が多く、中予と東予は滅多に震源になることがありません。
一方、安芸灘・伊予灘・豊後水道などの海震源は比較的地震が多く、安芸灘は10~20km程度の、
他は深さ40~70kmの地震が起きることが多いので、広い範囲で地震を感じることがある地震に
よく見舞われます。規模が多いとそれだけ大地震の被災地域も大きくなるので、地震への備えは
他地域への支援が来ると思わずに孤立した場合を考えて、長期的な備えができるような対策が
必要です。南海トラフ巨大地震でも愛媛県は十分に被災する可能性がある為、西日本の中で
平均的な地震頻度の割には、様々な大地震のリスクを背負っています。また、山地が多い上に
海に囲まれている部分も多く、地盤沈下や液状化しやすい東予地方では、
大地震が来ただけで危険が及ぶことも多いです。すぐに避難ができるように地震が来た際の
危険な地域と、避難経路をしっかり把握しておいてください。津波・地震の双方から確認の
必要があります。市街地でも少し離れればすぐに土砂災害警戒区域がありますから、小規模から
大規模に至るまで孤立しやすい環境となります。大地震後の避難生活にしっかりとした対策を
たてておくことで防災に強い自治体を作れますので、一人一人の対策を心がけていってください。
最後になりましたが、高知県は
南海トラフ巨大地震が非常に騒がれるのに、普段からは滅多に地震が発生しない地域です。
唯一高知県中部震源とする地震でたまに中程度の地震が起きることがある程度ですが、
地震への関心は常に南海トラフ巨大地震のリスクから、高い位置にはあります。
大地震中に避難をしないと間に合わない場所に位置する地域もありますが、高知県は山間部が
多いので土砂崩れさえ発生しなければ山へ逃げる手段が多く存在します。時に道ではない場所を
突き進んで命を守る手段に出ることも考えると良いです。高い建物がどこかを把握し、
津波から逃げられる位置を把握できると心強いです。また、普段地震が少ない分地震が起きれば
たちまち驚くことも多いのが事実です。緊急地震速報など、情報を手に入れる情報源を複数持ち、
再度避難の必要があるかどうかなど、瞬間的よりも長いスパンで見た一連の被災地生活を
一度シミュレーションし、対策を建てると良いです。普段は土佐湾や四国沖の震源さえも少ないので
東北地方よりも恐怖感は上になる人が多い地域です。日頃の訓練で恐怖感を覚えておき、
大地震が来て驚いても、訓練したことを思い出しながら避難ができるようになれば最高です。
これで、47都道府県すべての珍しい震源を2週間にわたってお伝えしてきましたが
以上となります。各都道府県どころか、同じ都道府県でも全然対策の仕方が違う場所もあります。
沿岸部・山間部、商業地か住宅地か、住まいによっても変われば、
普段地震が多い地域と少ない地域では意識の仕方も違い、その県で当たり前な備えが現実的でない
箇所も存在します。その場合には長いスパンで防災できる家具の固定などが非常に有意義になります
から、普段地震が少ない地域だなと自覚していれば、そういう場所でこそ予期せぬ大地震に
備える行動にうつしてみてください。これから大掃除の時期ですから必ず役に立ちます。
しばらく連載の中の連載という形でお伝えしてきましたが、
皆さんの防災への意識が少しでも高くなり、必要以上の恐怖は抑えることができたら
大変うれしいです。今年もあと少しとなってきましたが、
各都道府県で皆さん自身災害への備えを是非してみてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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