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【自然災害メモリアル】第078回:月島丸台風(1900)の日 [防災]台風の温帯低気圧化

2018/11/17 21:00 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

11月17日は、
月島丸台風の通過から118年です。

これも珍しい11月の台風で、静岡県を中心に死者123人をだした季節外れの災害です。
駿河湾沖はこの台風による荒天で海は荒れ放題になり、船は遭難することとなりました。
しかもその船には、学生が多く乗船しており、この遭難による死者が顕著だったことから、
台風の名前にも"月島丸"という当時の船の名前が使われています。


今回は、
「台風の温帯低気圧化」をテーマにお伝えしていきます。

今回の台風でもそうだったのかまではわかりませんが、
基本的に時期を外れて上陸する台風は、多くの場合は上陸間際には勢力が後退しつつ、
上陸直後に温帯低気圧になることが多いです。通常の時期にあたる台風でも多くは該当しますが、
こうなった台風は、前線を帯び始めて広い範囲に被害をもたらすようになります。

台風は通常、中心に近いほど強くなる性質を持ちますが
温帯低気圧の性質を帯びてくると、エネルギーが分散して中心から
若干離れた場所でも雨や風が強くなり、広範囲で引き続き風雨に警戒が必要になります。
時として、中心から離れている場所の方が集中豪雨になるケースも存在します。

また、温帯低気圧になったから台風としては弱まったと思うのは筋違いですので注意してください。
日本ではそのような事例が多いので、勘違いしやすいのですが、
台風=強い 温帯低気圧=弱い という定義は一切存在しません。
そもそも温帯低気圧は、普通の低気圧のことをさしますから、
極端な話、冬に北日本を襲う急速な発達をする低気圧、春に時たま訪れる南岸低気圧、
そして爆低化などと呼ばれる低気圧、いずれもあれらは温帯低気圧です。

場合によっては、温帯低気圧になってから発達するといった、珍しいケースも存在しますので
温帯低気圧になっても安心することがないようにしてください。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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